マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

乗り物酔い(動揺病)

2010年03月08日 | 診療
やっぱり嘔吐での受診の多い当直でした。

さて、ちょっと前に質問がありましたので、ちょっとお話を。

乗り物酔い。
早いと3,4歳くらいから始まると思います。
自分も小学校高学年までは毎回吐いていました(T-T)
大人になってからも車内で本を読むなんてとてもできる気がしません。

基本的に自分の感覚と周りの環境にズレが生じるために起こると考えていいと思います。
車だと、自分は座っているのに、身体は時速何十キロかで動いていますよね。
振動もあれば、カーブなどでは横方向にもふられるわけです。
船酔いは上下の動きがもっと大きくなるのでよりきつくなるのかも。

遠くだけを見ていることができればマシだというのは、
目から入ってくる情報と身体が感じる情報のズレが少しは小さくなるからでしょうか。

車酔いしそうと思っているとやっぱり酔います。
事前に薬を飲むのはそのためにもよいことかと思います。
病は気から。
何かに夢中になっていたら、車酔いを忘れていたなんて十分あるでしょう。
一度大丈夫とわかったらその後は平気なことも多いはず。

あとはやっぱり慣れでしょうね。
小さい子どもは経験も少ないことから酔いやすいと考えられます。
何度も車で経験するうちにいつかは酔いにくくなるでしょう。
その時までは薬で対応してあげる必要がありますね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。