マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

伝染性単核球症(EBウィルス感染症)

2010年05月25日 | 診療
あまり聞きなれない名前でしょうか。

EB(Epstein-Barr)ウィルスという変な名前(発見者2人の名前)のウィルス感染症です。
これまたヘルペスウィルス科に属するウィルスです。

主な症状は発熱と首のリンパ節腫脹とのどの痛みです。
まぶたがはれぼったくなることも多いとされます。
高い熱が続いて、肝機能障害がみられることも。

乳幼児のうちに知らないあいだにかかってしまっていることが多い感染症です。
風邪かなと思っているうちにかかっていたなんてことも。
多少大きくなってからかかると症状がそろいやすくなります。
唾液を介して感染するため、kissing diseaseとも呼ばれます。
ヘルペスって連中はほんと、「チュー」は危険ですね^^;

たまにとんでもなくいやらしい病態を引き起こしてくれるウィルスです。
こちらに来る前に2人ほど悩ましい症例を経験したことがあります。
逆にこちらに来てからはあまりそれらしい症状の子はみかけませんね。

それとは別にうちの嫁なんですが、
結婚したあとでこれにかかってしまってえらいめに会いました(><)
熱は下がらないわ、どんどんやつれていくわ、黄疸でるわ、
入院してなぜだか抗生剤投与されたらびっくりするくらいの湿疹がでるわ。。。
小児科で黄疸出る病気なんてお目にかかることないのでほんとびびりました。

子どもの病気を大人がやってはいけませんね(T-T)
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