マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

続)4種混合ワクチン

2012年10月23日 | ワクチン その他
11月から接種可能となる4種混合(3種混合+不活化ポリオ)ワクチンですが、
品不足の懸念以外は、個人的には特に問題ないやと考えていたのですが。。。

まあ品不足に関しては、
今年8月以降の出生の子にのみ4種混合ワクチンを。。。
というメーカーからの要望(?)に従えば問題ないはずで、実際そのつもりでいます。

ところが、逆に4種混合を接種できるけれど、
あえて3種混合と単独不活化ポリオに分けて接種するという選択肢を推す向きもあるようで。

何を懸念してそうなるかといいますと。。。

今現在接種している、不活化ポリオワクチンは世界中で投与実績があり(ただし筋肉注射)、
安全性に関しては、ほぼ問題ないことがすでに確認されているワクチンであると。

新しく登場する4種混合ワクチンは、国産ワクチンで、世界初となるワクチンで、
治験は済んでいるとはいえ、実績としてはこれからであると。

この違いをどう考えるかと、2本接種するのか、1本で済むのかを天秤にかけるというお話です。

効果については両者にそれほど問題になるような差はないとの説明を受けています。

あとは保護者がどう考えるかだけという。。。例によって親に選択を迫る話になってしまいます。
どっちがいい、悪いでなく、余計にタチが悪い問題かも。

それほど問題なさそうなら、1本だけ泣いてもらうというのは悪くないやんと未だに思っているのですがね。

いずれにせよ、ワクチン後進国日本が前に進むにはまだまだ悩ましいことが多いということですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする