マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

日本脳炎ワクチン

2012年10月18日 | ワクチン その他
朝から結構大きく報道されていますね。。。

まあ報道すること自体はともかく、
接種した先生とその医院の実名付きの報道にものすごく違和感を感じます。。。

10歳の子が日本脳炎ワクチンを初めて接種し、その直後に意識消失、心肺停止し、
その後に亡くなったというとても悲しい出来事です。

保護者の方のことを思うと、ご冥福を。。。なんて言葉で済ませられないのですが、
それでもご冥福を祈らせてもらうことしかできません。

ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチン接種後に乳児が亡くなるケースが相次ぎ問題になりましたが、
今回は接種後あまりにすぐに急変していますので、
さすがにワクチンがなんらかの原因(もしくは引き金)であったとしか考えようがない気がします。

アナフィラキシーショックにしても経過が急激すぎるのではとも思いますが、
こればかりは外野がどうこう言っても仕方ありません。

このケース以外に、厚労省が7月に5-10歳未満のお子さんが、
日本脳炎ワクチン接種後しばらくして急性脳症を発症し、その後に亡くなっていたと発表したようです。

明日はうちの予防接種日にあたりますが、
この2件の報告を受けて、なんらかの通達が出る可能性も考えられます。

何かあり次第報告しますが、しばらく日本脳炎ワクチンに関しては保留になるかもしれません。


続報




*持病がありある薬を内服していたお子さんだったようです。
 予防接種を行ったクリニックではない別のところで処方されていたとか。
 その薬は本来処方してはいけない種類の薬で、
 よりにもよってその薬が原因で今回のような出来事に至ってしまったのではないかと。
 日本脳炎ワクチンそのものが原因とは考えられないということですね。
コメント
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