マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

上の子と。。。

2010年11月28日 | 診療
上の子はこんなに風邪ひいてばっかりではなかったのに。。。

赤ちゃんでも風邪ひくんですか?

などなど、よく質問されます。

基本的に赤ん坊には母親からの移行抗体といって、
みなさんのおっしゃる抵抗力があることが多いです。
でもすべての風邪あるいは感染症を予防することはできません。
母親自体が免疫を持っていなかったら、赤ん坊も免疫はゼロですし、
母親の免疫がそれほど強くなければ赤ん坊にも少ししかあげられないわけです。
早産で早く出てきてしまったら、母親からもらっている時間が少ないのでこれまた抗体は少なくなりますね。

兄弟姉妹の数が多ければ多いほど、生まれた直後から色々なウィルス、
細菌をもらう確率が高くなりますね。
兄弟多いとできるだけヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種してほしいのもそのためです。
母親から多少免疫もらっていても、家の中で四六時中病原菌を撒き散らされたら、
負けるに決まってますね^^

生後半年くらいまでは風邪をひきにくいのは事実ですが、ひかないわけでは決してないということです。
そして、月齢が小さいほど、風邪といっても絶えず注意が必要です。
特に今流行っているRSウィルスもその一つですね。

ま、一人目とそれ以降の子どもは生まれる前からすでに環境が違うのです。
同じようなつもりで考えていると、変に心配してしまうこともあるということで。

また同じ流れのお話もいつかしましょうかね。
とっても重い話付きで。。。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする