Sydney Yajima


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抜いた刀の納め方

2010-05-28 03:33:54 | 世界情勢
韓国と北朝鮮が、やいやいとやり合っている。
その二つの国は、同じ民族で、元はと言えば、同じ釜の飯を食い、同じ屋根の下で暮らしていた同胞であった。
そして、その二つの小さな国が揉めているときに、中国とアメリカという大国が、それを利用して駆け引きをはじめ、破産しそうなヨーロッパに中国が金を出すと言うことで、変な決着をさせようとしている。
つまり、韓国も北朝鮮も、アメリカが中国と直接対談するための前哨戦の出汁に使われているようなものだ。
アメリカは金融危機以来、なんとか中国を話し合いの場所に引っ張り出したいと考え、一方中国は、行き過ぎた景気刺激策が、国内の不均衡を呼び、このままでは高騰する国内のインフレと、さらには、原料の輸入の高騰(オイル、鉄鉱石、石炭)などなど、話し合わなければならないことは多かった。
アメリカのドルが暴落すると困るので、アメリカドルへのてこ入れをも行い、ここ数日の、クリントン女史が中国を訪問して以来、不思議な為替変動が起こっていることと、この北朝鮮問題は切り離して考えるべきではないかもしれない。

かわいそうなのは、亡くなられた46人の兵士たちの皆さんで、彼らが、もし単に、こういう政治・経済ゲームの出汁に使われたとしたなら、死んでも死に切れない思いだろう・・・。

アメリカドルが、なぜか、この時期に強くなり、10000を割り込んだダウも自信を取り戻し始めているのも、ここで持ち直す理由が、どこかで連動していると考えたほうが、分かりやすい構図になる。

さて、問題は北朝鮮と韓国が、どこでどうやって、仲直りするかということになるのだが、恐らく仲直りはしないで、ずるずると、お互いを言葉をきわめてなじり合い、次の選挙戦まで、そうやって続けていたほうが、韓国の現政権にとっても、北朝鮮の金正日にとっても、都合よくいくという見方もできる。なぜなら、緊張状態は、料理のスパイスのようなもので、金正日にとっては国内の引き締めに使えるし、李政権にとっては、強い姿勢を出すことで、彼らの正当性をかなり強くアピールできることになるからだ。

そうなると、馬鹿を見て振り回されたのは、普天間基地を早々にあわてて決めた鳩山政権だけだという見方もまた、できるだろう。

ところで、新しい経団連会長が出た。この人は、本物だ。腰が低く、頭もよく、世界中にネットワークを持ち・・・つまり、いつでも様々なカードを切れる立場でありながら、そんなことをおくびにも出さない・・・そんな人物だ。ただ、いかんせん、年齢がいっているので、そう長くは勤まらないだろう。だが、短期であったとしても、かなりの仕事が出来る人であることに違いはない。
これは次の選挙戦へ、様々な行動を、トップの人間たちが始めていることを意味する。
本当に、戦後ずっと日本を動かしてきたのは、自民党ではなく、その裏側にいる保守のトップの人間たちで、彼らは、今でも、才能のある人間をたくさん抱えているし、そういう人間たちをどこで、どのタイミングで、どうやって使えば一番良いかを知り尽くしている。つまり看板がどうかわろうと、中身は同じ饅頭を売っている。大事なのは、中のあんこが食えれば、外見は変わっても構わないのであるということだ。
外見が、何から、何に変わるとか、それが、今後どうなるか?という 具体的なことについてはGSMの、仲間内でしか話せそうもないが・・・


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