Sydney Yajima


GSM会員希望者は下記のURLへお進みください。
http://www.gsm.jp/

言ってはいけない話とは

2010-02-22 23:44:45 | 世界情勢
デリバティブ、FXトレード、などなど、金融は様々な変化を遂げたのが、1980年代後半であった。あれから20年。
アメリカは、一気にそのEASY MONEYに魅了されて、それが毒を含んだ薬であるにもかかわらず、麻痺した感覚でのみ続けて、パーティーを毎日開催していた。

ヨーロッパも、遅れじとばかりに、のめりこんでいった。
そして、デリバティブは、崩壊しつつある。

デリバティブは、金融派生商品と訳される。

要するに、実際には無いものをあるもののように取引すること。
FXも似たようなものだ。
レバレッジ (てこの原理)というもっともらしい注釈をつけているが 要するに、小さな元金で一攫千金を狙うということに他ならない。

無論、リスクはある。それがどれほど 精巧に見えていても、リスクは存在し、破産する人が出る。相場は、どんなに取り繕って気取った言い方をしても、負ける奴が必ず出てくる。
そういうものなのだ。

相場のうまい人と下手な人というふうに、語られる。が、その差はほとんどないといっていい。紙一重で、ただ、成功したら結果オーライである。ここで、「おまえは失敗したけどよくがんばったな」などという言葉は、嘘だ。

だから、どんなにデリバティブでがんばって勉強しましたといっても、明日は失敗するかも知れないくらいの覚悟は、要るんだ。

そして、それは、人間の知能をはるかに超えたスーパーコンピューターを使って勝負をかけてくる相手や、古ぼけたクラッシックな勘に頼ろうとも、結果がすべてなのである。

ただ、確率論から言うと、やはりファンドマネージメントはスーパーコンピューターを持った人間が、勝つ。あたりまえだ。なぜなら、敵の売買が一瞬でも早く見ることができれば、それにそって、手の内を見られることも無く、逆の売買を張れるからだ。
それをしているのが、ゴールドマン サックスだ。彼らのスーパーコンピューターは、一瞬、ほんの0.02秒、早い。だが、これでも十分に勝負が出来る。0.02秒の差で敵を十分殺せるのである。

日本の官僚がスーパーコンピューター世界一にこだわったのは、このからくりがある。
こいつを使えれば、確実に、為替を牛耳れると思ったはずだ。

無論、私たち個人にはそんなまねは出来ない。だから、私などは、あちこちの会合に握手を求めて歩き、そして、情報を集めて、もっとも人間くさいクラッシックな方法で、戦いを挑む。ただし、これは火縄銃でレーザー光線銃に戦いを挑むようなものだ。

だから、私は決してデリバティブやFXには手を出さない。
勝つ見込みのない勝負ははじめからやらない。

しかし、ヨーロッパの多くの金融業会は、どこか 悠長に構えてしかも、根拠のない自信で、火縄銃で立ち向かっていったために、いまや燎原の火のごとくデリバティブの恐怖におののいている。

私は、まだまだ深い奈落の底が、この先の経済には待っていると思う。

インフレ目標

2010-02-22 18:14:34 | 世界情勢
国によっては、インフレをある程度の水準に設定して、それに合わせて、マネーの供給量を決める。
ところが、日本にはそのインフレの設定そのものがない。
管直人氏が、設定を1%とせよ。と日銀に言ったが、日銀はNOと返事をした。
日銀はインフレを望んでいない。

もしかすると、私の勉強不足で、インフレよりも、デフレのほうが、国の経済は長い間、良くなるということが、あるのかしらん?
と思わず疑問に思った。

日銀は、デフレ目標をひそかに持っていて、そしてデフレの国にしていくことを目指しているのであるのならば、その先にあるものは一体、なんだろう?

多分、強い円である。

強い円そのものは、輸出産業を停滞させるし、日本国内で物を作るよりも、海外で作ったほうが良いということになり、輸入中心の国になるだろう。

日銀は強い円を持つことによって、短期的には世界に影響力を行使できるかもしれないが、長期的には国内の経済基盤の、第二次産業が疲弊することによって、円安になってしまうから、結局はもとの木阿弥になるか、さらにひどい結果となってしまう可能性がある。

もし、日銀が、日銀の存在価値を強くさせることだけを考えているならば、円高政策はつじつまが合うことになる。

しかし、現在の水準の利率は、すでに、とても低いので、そうとも言い切れない反面もある。0.1%・・・これ以下にしろというほうが、どうかしている。

やはり、デフレをめざしているわけではなさそうで、ただ、単にインフレ目標を掲げて達成できなかったときにの、責任をとりたくないだけなんだろう。

もしデフレが経済によいという新しい経済理論があるのなら、知りたいものだと願ったが、それはどうも、違うらしい・・・

日本のデフレ脱却には、中国向けの関税を増やすことが、一番効果のあることだ。中国が、アメリカとのドルを今の水準で固定しているのなら、日本が一律中国製品に高い税金をかけることは、認められてもいいはずだ。おそらくアメリカは、もうすぐこの方法をとる。それによって、中国政府に圧力をかけるつもりだろう。






ふるさと

2010-02-22 02:36:49 | Weblog
土の匂いや、そこでの習慣など、思い出す限り 考えてみれば、私のふるさとは、どこだろう?
やはり、日本に他ならない。
たとえ、何十年もオーストラリアに住んでいるとしても・・・だ。

自分はとても日本人らしい体型をしていて、しかも、日本を愛している。
だのに、オーストラリアに人生の半分以上を過ごしているということは、とても皮肉なことだと思う。

若い人たちが 外国へ出て行くことは、とても元気があって、勇気もあり、それがその人の人生にとってプラスになることを、祈るけれど、それは若いときのエネルギーの仕業で、外国に出ても、いいことばかりではない。
後悔するかもしれないよ。

私は、この国で、様々な人と混じり、そしてたくさんの出会いがあって、20数年間という時間を過ごしてきて、もう、40代も半ばになって、言うことではないかもしれないけれど、もし、あの20歳のときに、外国へ出なかったならば、今頃どうなっていただろう?と思うのである。

歴史にもし は禁物で、私のような一個人にとっても、もし、の絵は描けない。描けないものなんだ。

だから、それ自体、とても無駄な話かもしれない。

自由な生活をしてみたいと思ったからかもしれない。もっと、自分には何かできることがあるのではないか?と思ったからかもしれない。
ともかく、外国に出て、私は、サバイブした。

意味があったのか?無かったのか?
実はまだ分からない。

ただ、なんとなく、子供の頃に感じた土の匂いが恋しいな とふと思うこのごろである。