デリバティブ、FXトレード、などなど、金融は様々な変化を遂げたのが、1980年代後半であった。あれから20年。
アメリカは、一気にそのEASY MONEYに魅了されて、それが毒を含んだ薬であるにもかかわらず、麻痺した感覚でのみ続けて、パーティーを毎日開催していた。
ヨーロッパも、遅れじとばかりに、のめりこんでいった。
そして、デリバティブは、崩壊しつつある。
デリバティブは、金融派生商品と訳される。
要するに、実際には無いものをあるもののように取引すること。
FXも似たようなものだ。
レバレッジ (てこの原理)というもっともらしい注釈をつけているが 要するに、小さな元金で一攫千金を狙うということに他ならない。
無論、リスクはある。それがどれほど 精巧に見えていても、リスクは存在し、破産する人が出る。相場は、どんなに取り繕って気取った言い方をしても、負ける奴が必ず出てくる。
そういうものなのだ。
相場のうまい人と下手な人というふうに、語られる。が、その差はほとんどないといっていい。紙一重で、ただ、成功したら結果オーライである。ここで、「おまえは失敗したけどよくがんばったな」などという言葉は、嘘だ。
だから、どんなにデリバティブでがんばって勉強しましたといっても、明日は失敗するかも知れないくらいの覚悟は、要るんだ。
そして、それは、人間の知能をはるかに超えたスーパーコンピューターを使って勝負をかけてくる相手や、古ぼけたクラッシックな勘に頼ろうとも、結果がすべてなのである。
ただ、確率論から言うと、やはりファンドマネージメントはスーパーコンピューターを持った人間が、勝つ。あたりまえだ。なぜなら、敵の売買が一瞬でも早く見ることができれば、それにそって、手の内を見られることも無く、逆の売買を張れるからだ。
それをしているのが、ゴールドマン サックスだ。彼らのスーパーコンピューターは、一瞬、ほんの0.02秒、早い。だが、これでも十分に勝負が出来る。0.02秒の差で敵を十分殺せるのである。
日本の官僚がスーパーコンピューター世界一にこだわったのは、このからくりがある。
こいつを使えれば、確実に、為替を牛耳れると思ったはずだ。
無論、私たち個人にはそんなまねは出来ない。だから、私などは、あちこちの会合に握手を求めて歩き、そして、情報を集めて、もっとも人間くさいクラッシックな方法で、戦いを挑む。ただし、これは火縄銃でレーザー光線銃に戦いを挑むようなものだ。
だから、私は決してデリバティブやFXには手を出さない。
勝つ見込みのない勝負ははじめからやらない。
しかし、ヨーロッパの多くの金融業会は、どこか 悠長に構えてしかも、根拠のない自信で、火縄銃で立ち向かっていったために、いまや燎原の火のごとくデリバティブの恐怖におののいている。
私は、まだまだ深い奈落の底が、この先の経済には待っていると思う。
アメリカは、一気にそのEASY MONEYに魅了されて、それが毒を含んだ薬であるにもかかわらず、麻痺した感覚でのみ続けて、パーティーを毎日開催していた。
ヨーロッパも、遅れじとばかりに、のめりこんでいった。
そして、デリバティブは、崩壊しつつある。
デリバティブは、金融派生商品と訳される。
要するに、実際には無いものをあるもののように取引すること。
FXも似たようなものだ。
レバレッジ (てこの原理)というもっともらしい注釈をつけているが 要するに、小さな元金で一攫千金を狙うということに他ならない。
無論、リスクはある。それがどれほど 精巧に見えていても、リスクは存在し、破産する人が出る。相場は、どんなに取り繕って気取った言い方をしても、負ける奴が必ず出てくる。
そういうものなのだ。
相場のうまい人と下手な人というふうに、語られる。が、その差はほとんどないといっていい。紙一重で、ただ、成功したら結果オーライである。ここで、「おまえは失敗したけどよくがんばったな」などという言葉は、嘘だ。
だから、どんなにデリバティブでがんばって勉強しましたといっても、明日は失敗するかも知れないくらいの覚悟は、要るんだ。
そして、それは、人間の知能をはるかに超えたスーパーコンピューターを使って勝負をかけてくる相手や、古ぼけたクラッシックな勘に頼ろうとも、結果がすべてなのである。
ただ、確率論から言うと、やはりファンドマネージメントはスーパーコンピューターを持った人間が、勝つ。あたりまえだ。なぜなら、敵の売買が一瞬でも早く見ることができれば、それにそって、手の内を見られることも無く、逆の売買を張れるからだ。
それをしているのが、ゴールドマン サックスだ。彼らのスーパーコンピューターは、一瞬、ほんの0.02秒、早い。だが、これでも十分に勝負が出来る。0.02秒の差で敵を十分殺せるのである。
日本の官僚がスーパーコンピューター世界一にこだわったのは、このからくりがある。
こいつを使えれば、確実に、為替を牛耳れると思ったはずだ。
無論、私たち個人にはそんなまねは出来ない。だから、私などは、あちこちの会合に握手を求めて歩き、そして、情報を集めて、もっとも人間くさいクラッシックな方法で、戦いを挑む。ただし、これは火縄銃でレーザー光線銃に戦いを挑むようなものだ。
だから、私は決してデリバティブやFXには手を出さない。
勝つ見込みのない勝負ははじめからやらない。
しかし、ヨーロッパの多くの金融業会は、どこか 悠長に構えてしかも、根拠のない自信で、火縄銃で立ち向かっていったために、いまや燎原の火のごとくデリバティブの恐怖におののいている。
私は、まだまだ深い奈落の底が、この先の経済には待っていると思う。