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やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

4代目の芝原人形

2011-12-11 | art
日本民藝館はこの時期には新作工芸公募展
行い、新作工芸品の数々を展示・販売する。
12/23まで。



1953年この形になったそうで、戦後まも
ない頃からこの催しがあったわけだ。

表彰もおこなわれ、優秀作には「日本民藝館賞」
などの賞が贈られる。今年は陶器だった。
賞や販売や購入が作家の支援になる

民藝館の半分くらいが展示即売で器にも
布にも触れるからいい保養になる。

いったいに安いものが人気なんだけど、
着物が4反飾ってあると、高い物だけ
売れてたりするから、好きなモノなら
値段は関係ないって人も多いのだろう。



気に入ったのが、千葉の長南町に伝わる
「芝原人形」。4代目を継承する千葉惣次
さんと、奥様の真理子さんの土人形。

毎年この季節にはNHKや各新聞社の取材が
入るそうで、検索すればいっぱいでてくる。
どんな人形なのかは彼等の説明が一番;


動物や神様などをモチーフに10体あったので
どれにしようか迷った挙げ句、虎と犬を選んで
持って帰る。伝統的な作法に彼等の個性が
ちょいと入っていい味わい。



驚いているように見えるのは猫がニオイを
嗅ぎに来たからw



工房が昨年2010年、火災で全焼したらしい。
約300種類の型のうち9割を焼失したが、
また多くの型を作り直したそうだ。

振るとカラカラと静かになる。とおく江戸
時代と繋がる音だ。

歯医者の楽しみ

2011-12-10 | からだ
10/16から始まった歯科通いが今日で終了。
約2ヶ月。親知らずを抜いて、隣の歯の神経を
除去し、小さい虫歯を治し、欠けた歯を丸め、
歯垢をとってもらう。おかげでよくなった。

途中痛いことも多かったし、痛くなくても
あのキーンという削る音は慣れない。それでも
昔に較べ痛くなくなったこと。レーザー治療も
体験したし。



歯医者に通って面白かったのは、毎回歯の噛み
合わせが変わっること。どこかしら削ったり、
研磨されるから、噛んだ感じが異なる。

食事の時はもちろん、ふだんの時も噛み合わせが
変わると、慣れないし、ちょっと不快に感じたり、
ちょっと新鮮に感じたり。だから外界というか
世界の感じかたも変化した気がする。少しだけ。



もう一つの楽しみが、治療台に小さい液晶モニターが
あって、名作DVDがかかっていたこと。

「ハウルの動く城」にはじまり「フォレストガンプ」
「ユーガッタ・メール」「マンマ・ミーア」
「ショーシャンクの空に」といったラインナップ。

毎朝スタッフが選んだものがエンドレスでかかる。
そうは言っても、そんなに見れるわけではない。

最初、ドクターを待っている間が一番
みれる時。その後はコップで口をすすぐ時、
ちらりと見えるけど眼鏡を外しているから
ぼやっとしかわからない。

だから一種の映画あてクイズみたいなもの。
何の映画かなぁって想像しながら、治療に
耐えていた。


大きな靴

2011-12-09 | その他
仕事仲間が革靴を新調する必要に迫られた。
サイズが大きい=29センチやから大変だと。
なんとオーダーで革靴を作ると数十万円するっ
ていう!

普段は革靴を履かない仕事の人なんだけど、
そりゃ大変だとおもって伊勢丹メンズ館に
聞いてみた。



以前は大きいサイズ専門の靴屋があったので
そこを紹介していたけど、そこも潰れたとの
こと。ビッグフッド受難。

フルオーダーと、一定の足形から選ぶセミ
オーダーがあって、ヨーロッパで作るそうだ。

フルオーダーはやはり30万円から(上は・・?)
で制作1年。セミオーダーは10~20万円で4~
6ヶ月かかる。やっぱり高いんだね。

既製品っていうのかな、置いてある靴なら
5万円もだせば相当いい靴にありつけるのに。

この時期は注文が世界から増えるのに、
職人がクリスマスホリデーなど休むので、
制作期間が伸びがちだそうだ。



ところが最近は大きいサイズの既製品も増えて
いると、教わる。リーガル、クラークス、
クロケッタジョーンズなど品揃えもそこそこ
だとか。こちらなら2~3万円。

「もうオーダーでなくてはっていうのは以前の
話ですが、ご存じない方も多いです」

楽天で検索してみると、29センチ以上が3120足。
お店もネットもロングテールというか多様な
ニーズに対応してきている。きっと小さい
サイズの靴も増えてるんだろう。

ちなみに12/20以降は伊勢丹は大混雑。
初売りは1/2。ゆっくり買物したい方は
お早めに・・といってもこの時期は
何かと忙しいからね。

TBSスタジオツアー

2011-12-08 | エンタメ
TBSに打合せで行ったら、ご紹介者が
スタジオ見学ツアーをお願いしていた
らしく、一緒に見て回る機会をいただく。

修学旅行生とおぼしき人達と一緒に、
各スタジオ、編成室、大道具倉庫を回る。

スタジオも倉庫も天井が20メートル近い。
IKEYAで最後にあるストックヤードを
思い出す、っていうと同行者もそうだと。

毎日放送するニュースのセット2種類は
置きっぱなしやけど、他はみな舞台セットを
入れ替えるという話には、大道具さんの
苦労が偲ばれた。

毎日放送の「はなまるマーケット」でさえ
土日には別のセット「王様のブランチ」などと
入れ替えるそうだから、他の番組はおしてしるべし。



ニュースのスタジオではクロマキーといって、
天気予報で言うと出演者の背景を景色や天気図と
合成する技術を見せていただく。



緑色のカーテンの前にたって、ボタン一つで
天気図や都心の映像に僕たちが立つ映像が瞬時に
うまれる。緑色のものは洋服でもアクセサリーでも
色飛びして、背景の絵がはめ込まれる。

生出演で、クロマキー合成のチャンスなんて
まずないやろうけど、緑色のサングラスなんか
掛けると面白いかも。スタッフに止められるかw



カメラの値段が4000万円というのには驚く。
クレーンでさえ人が乗らないタイプでも
同額だそうだ。

天井には照明がたくさん吊ってあるけど、
自動操作というのは舞台と同じ。舞台と
似た点は多々あって、大道具の高さを
調整する「箱馬」を使うことや、立ち位置を
マークする「バミリ」などなど。



311の時は照明も相当揺れたそうだ。
建物が揺れることで免震するのはスタジオ
だって同じ。さいわい落下した照明や
こわれた大道具はほとんどなかったそうだ。

階が低いからかもしれない。高層階の棚が
倒れてお偉いさんが骨を折ったそうだ。

写真はネットへの掲載不許可だそうなので、
こちらこちらから。

高校同窓生の忘年会

2011-12-07 | 
また一年がすぎて高校の同級生と忘年会。
今年は初の人形町進出。地下鉄の駅から
地上にでると雰囲気のある通り。老舗が
立ち並ぶ通りを入った「あしおと」。
民家を改造した一軒家。いい感じ。



先週の日曜12/4に高校で一足早い
同窓会があった。今日来ているなかで
3人が神戸の母校に行き、うち1人は
幹事だから、まずはその報告会・・
といってもばらばらで楽しい。

主役の一人は原子力発電の設計者。
去年はこの世の春やと言ってた。CO2対策の
切り札としても国策として動いていたから。

それが311で暗転。事故を収束されるために
毎晩深夜まで働いている。ごくろうさん、と乾杯。

もう一人の主役は映画監督。この会初登場だし、
質問攻めに合う・・そのうち彼の映画祭を内々で
でやることが決定。



海外5年赴任して帰国した奴が、ほんと視野が
ひろがった、外から日本を見つめられるように
なった、と。英語もからきしだめだったのに、と。

10万人の社員がいる大きな会社の要職のやつは、
抱えるものの大きさに立ち向かっているって。
自分のためでなくって、みんなのために何を
するかって考えるよ、とつぶやく。

妹尾河童さんの「ピェンロー鍋」

2011-12-06 | 
寒くなると食べたくなるのが鍋料理。
福岡の知りあいに教わった中国の鍋
料理「ピェンロー鍋」はお気に入り。

舞台美術家の妹尾河童さんが著書
『河童のスケッチブック』で紹介し、
一躍有名になった鍋。



白菜、豚肉、鶏肉、椎茸、春雨
からなるシンプルな鍋なんだけど
簡単でうまい。

味付けは塩だけで、しかも各自に
おまかせやから、取り皿に好きな
塩加減で味のバランスを探すのもいい。



この鍋に使う椎茸は干し椎茸。
24時間前に水で戻さなくてはと
思ってたら、またNHK「ためして
ガッテン」ネタであれだけど、
1時間半あれば十分とある。

2002年10月23日放送分で「こんなに
うまかった!干しシイタケ新調理法」
によれば、砕くなり細切りにする
必要はあるけど、1時間もあれば
十分にもどることを実証したらしい。



しかも水やぬるま湯では味がイマイチで
10度以下の冷蔵庫で戻すのが大切と。
実際干し椎茸の産地や中華の料理人は
冷蔵庫でもどしていると。



なので2時間位だけ冷蔵庫で戻してみたのね、
8等分に干し椎茸を切って。

半信半疑だったけど、かなりいい。
でももうひとつか。もっと細かく切れば
いいのかもしれない。

冷蔵庫で戻した方がおいしいっていうのは
説得力がある。これからもそうしようっと。




映画『チャイナシンドローム』

2011-12-05 | 映画
フクシマの事故の際、「メルトダウン」と
いう言葉が、定義の曖昧さから混乱を招いた
ように思っている。

「メルトダウン」を最初に広めた元祖
『チャイナシンドローム』がNHK-BSで
やってた。メルトダウンを起こし、地球を
突き抜けて中国まで熔けていってしまう
可能性に言及した科白を題名にしている。

ロサンゼルス郊外の原発で地震による
事故が発生。現場責任者=ジャック・レモン
テレビ局のアンカー=ジェームス・フォンダ
+カメラマン=マイケル・ダグラスが
それぞれ現場と会社の都合で揺れ動きながら
だんだん協力していく社会派映画。



喜劇俳優としてすばらしいレモンが、
シリアスな役を好演して、カンヌ映画祭の
男優賞に輝く。フォンダもダグラスも若い。

事故への対応がとてもリアルで、日本の原子力
村と変わらないのではと思うことが多い。いや、
今のアメリカはどうなっているんだろう?

スリーマイル島の事故とどっちが先だろう
って思い調べて驚く。

映画公開が1979年3月16日で、わずか12日後の
13月28日に、スリーマイル島原発事故が起きた。
この事故もあり、映画は大ヒットする・・そういう
映画だったんだ、これは。



もうひとつ意外だったのが、制作がマイケル・
ダグラスだったこと。映画会社が引き受けないので
彼が買ってでたのか、と思ったけど違うみたい。

この頃までは監督志望だったのが、この映画の
ヒットで俳優として安定していったそうだ。
1975年『カッコーの巣の上で』のプロデュー
サーだったことも知って驚いた。

懐かしい「ポン菓子」

2011-12-04 | 
近所の黄色い鳥器店に遊びに行ってたら
昔懐かしい、ポン菓子の話になる。



小学校の低学年、大阪の茨木で団地
住まいだった時、中庭におじさんが来た。

前口上だか、ベルだかの合図でわっと
お米とか持っていくと、爆発音とともに
米菓子を作ってくれた。

その大きな音と、錆びた色合いの機械が
うっすら記憶の底にある。

YouTubeをみると、各地の催し物や
イベントで続いているようやね。


ぽんがし、ポンがし、ポン菓子。
静岡では「はでこ」って言ってたと
静岡出身の店主も懐かしそう。

ここなんかを見ると、同じ静岡でも
「はでこ」もあれば「はざし」もあるし、
各地色んな呼び名があるみたい;

福井「米はじき」徳島「パットライス」
愛媛「ぱんまめ」仙台「にんじん」
横浜「ばくだん」長野「とっかん」



Wikiをひもといて驚いた。発明者が記載されていて
しかも、アメリカの研究者だそうだ。抜粋すると;


1901年にアレクサンダー・アンダーソンって人が
穀物の研究中、米を試験管に入れ熱する工程で、
誤って試験管に蓋をしてしまい、試験管を破裂
させてしまったことから発見!

アンダーソンはきっちり特許を取得し、クエイカー
オーツ社と手を組み、ポン菓子を「パフライス」と
して売り出す。



1904年にセントルイス万国博覧会で大砲を利用し
パフライスを作る派手なデモンストレーションを行い
広く認知され、たちまち大人気となり広まった、らしい。

万博でデモするとはねぇ。その会社はクエイカー
オーツ
の子会社になっているとの情報あり。
クエイカーオーツはオートミールとか
シリアルのメーカーとしていまも健在みたい。



「しぜんびと」の見立て

2011-12-03 | 環境
庭のシャラが変調かと心配になる。樹の皮が
次々裸にむける。


佐伯造園さんに連絡すると、看てみなくて
はわからないということで来訪。すると、
皮向けは普通にあることで、幹が大きくなると
脱皮を何度か経て大きくなるそうだ。

最後の脱皮でサルスベリの様につるつる
した木肌になるって教わる。それより
心配なのはシャラはこの気温上昇で
枯れていくトコロが多いと。



うちのシャラは良くも悪くもないと。
家の北側に植えたから、高温化の弊害を
まぬがれているかもしれないと。



せっかくなのでヤマボウシもみてもらう。
移植して8年。年々枝振りは大きくなるけど、
一度も花が咲かない。

佐伯さん曰く、4~5輪の花は最低咲くんだけど、
といいながら樹のあちこちを触る。



「まぁまぁ元気なんだけど、春になったら
土を掘ってちょっと根を切ってみようかね、
刺激を与えると咲くときあるから」

樹木ドクターやなぁ、佐伯さんというか
植木屋の人って。



日本の大学で教えている マイケル プロンコ
連載しているNewsweekで植木屋さんのことを
東京を住みよい街にする「しぜんびと」の力
と賞賛している。

植木屋さんの仕事を見て、私は妬ましくなった。
彼らは松を救い、アジサイを元気にし、キンモクセイを
整え、不要なものを庭からすべて取り去った。
明確な目的意識と理解の深さを見ているうちに、
私も草木の仕事をしたくなった。

東京が巨大で、有機的につながった都市だと
感じられるのは、建築家や都市計画家ではなく、
「しぜんびと」の力だ。彼らがいるから、東京は
仕事の場だけでなく、生活する場所になる。


しぜんびととしぜんの力がなくっちゃね。
ご苦労さんでした、佐伯造園さん。また
来春よろしくです。

フォトグラファー ハル 個展オープニング

2011-12-02 | photo
アプリをリリースしたハルさんの"FLESH LOVE"。
個展が今日から冬青ギャラリーで始まったけど
実験性に富んでいた。

5月のニコンギャラリーの時は大きく引き伸ばし、
ノーフレームの展示だったのに対して、小さな
サイズでフレーム付きでの展示。エディション
無しで安価で提供。



紙もペットボトルを再利用したものを試みてはる。
ピカピカしてて、不思議に奥行感があって立体性を
感じるものだった。



初雪も降った夜だけど賑やかなオープニング。
オリジナル写真機を使う写真家藤田満さんが
日本酒を差し入れ。旨い。



アーティスト・ヴィヴィアン佐藤さんもご登場。
ハーブ&ドロシーの試写会以来なのでヒットの
お礼を伝える;ここで書いて下さったから。

写真家、音楽家、映像家、モデル、デザイナー、
ディレクターコレクター、ってくくれない
ような人達が多い。写真家の大御所も数枚買って
いったそうだ。個展は12/24まで。


中央のピエロ服がハルさん