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ねがうこと、ゆだねること

構想日本フォーラム「日本が変わりはじめた」

2011-12-21 | その他
政治・行政分野における事業仕分けの第一人者でも
ある構想日本の主催者加藤さんのフォーラム
聞きにいく。

なんでも172回目とか。今回は「日本が変わり
はじめた」と題して 社会起業家、NPO、
公益法人といった新しい公共の考え方に、
行政と民間から5人のパネラーによる討論会;

池田 守男(資生堂 相談役/内閣府公益認定等委員会 委員長)
長谷川 政宣(福島県いわき市 保健福祉部 長寿介護課 課長補佐)
前田 綾子(北海道滝川市 総務部企画課広報広聴室 主任主事)
森本 健次(京都府南山城村 総務課 魅力ある村づくり推進室長)
湯浅 誠(NPO法人自立生活サポートセンターもやい 事務局長)


わりと皆さん意見が一緒だったんだけど、印象に残ったのは
下記の発言;

戦後、「公」は官が行い、あっち側のことと「私」と分離。
これからはもっと「公」を「私」が担う(加藤)

高度成長期は日本型福祉社会が機能。働く間の親子は企業が
面倒をみて、老後は国がケアするという。それが昨今企業の力が
低下しているのでは(湯浅)

行政がリーダーシップをとらなきゃいけないというのは
勘違いではないのか(森本)

誰かコミニティーのリーダーをとる必要があるのか?
それに対して感心したのが;

コミニティーオーガナイズへの経験や学びが日本は少ない。
東南アジアのスラム街において、さまざまなオーガナイズの
手法が発達しているそうだ。1週間のワークショップが頻繁。(湯浅)

それらを踏まえてリーダーシップを考えないと、ことばが
一人歩きしてしまうかも。さらに

民と官の翻訳やコーティデートをする人材が少ない。(湯浅)

この領域のむづかしはわかる。責任の所在が不明確に
なりやすく、報酬も不明瞭なのでなり手も育ちにくい。

あと公益法人が民法の明治以来の改正で位置づけが
大きく変わったのは全然知らなかった。

「官」ではなくって「民」が公益をきめる(加藤)

役所の認可事項だったのが、登記はとても簡単に。
NPO申請よりも楽になった。そのかわり税制の恩恵が
特別あるわけではない。

税優遇をうけるにも、役所では無くって民間人による
公益認定等委員会が決定するそうだ。その委員長が最後に

2011年は「私」より「公」の時代(池田)

と締めくくってはったのも印象的。(敬称略)

沖縄のみやげもの

2011-12-20 | カルチャー
嫁さんが沖縄から帰ってきた。仕事の合間に、
牧志の公設市場に行ってお土産を買ってきた。
沖縄の香りで部屋が充たされる;



まずはナマモノを食べる。呉屋のサーター
アンダギー。呉屋は天ぷら屋でどれでも一個
50円だそうだ。旨い。写真はここから。


空港で買うと300円する・・どんだけ儲けとるんやw

もうひとつは、松原屋製菓所の餅=ムーチ-。
月桃の葉で巻いてあって、香りがアジアって
いうか台湾。懐かしいしコシがあっていいなぁ。
写真はここから。



店の感じもいいし、買い物袋がまたいい;


驚いたのが「沖縄おもしろカルタ」
張り子作家の豊永盛人さんが絵を
いっぱい描いてカルタにしたもの。

今年の夏、黄色い鳥器店で奥様に
初めて見せてもらって、欲しかった
んだけど、サンプルしかなかった品。



写真は奥さんが切り盛りしているお店から。
楽しい絵やなぁ。


沖縄のものがいっぱい。猫たちも珍しい
ものでキョロキョロ。いつまでも起きていた。

沖縄のノニ全滅だそうだ

2011-12-19 | 農・生物
いつも沖縄産のノニジュースを送ってくださる
義母さんからの知らせで、この秋に沖縄をおそった
台風でノニが全滅したことを知る。

これがしばらく最後になるそうで、沖縄の製造会社
農業法人稲穂は他国からノニを輸入してジュースに
することになるらしい。



今年は台風の被害も多かった。
 7月の新潟・福島豪雨
 9月の紀伊半島台風
 9月の奄美諸島豪雨
沖縄も大変だったとは知らなかった。

沖縄タイムスを探すと、台風2号が
5/28接近。那覇や久米島、宮古島などで、5月の
最大瞬間風速としては観測史上最高だった。



毎日新聞によれば、台風2号を初めとして
台風襲来が相次いだそうで、農家にとっても
厳しい年。県農林水産部が12/13までに
まとめた台風による農作物被害額は過去
10年で最悪の約70億円。

短期間で回復が期待しやすい野菜系はまだしも、
年数がかかる果物系で被害のあった農家は
傷手やろう。

こういった金融支援ほかさまざまな支援が
必要。セーフティネットではないが、災害や
事故への支援は大切だとおもう。費用対効果が
あまりみえない景気対策に財政出動することより
優先してほしいと思う。



折しも沖縄に行っている嫁さんが牧志の公設市場へ
行ったところ、この時期配るように積んである
柑橘類がほとんどなかったそうだ。

シークワーサー、タンカン、クガニ・・
時間が掛かるやろう。回復を祈ります。

クラブW杯圧巻のバルサ

2011-12-18 | その他
クラブW杯、バルセロナがサントスに4-0と
圧勝する。サントスは南米の覇者だし、ブラジル
代表を8人擁する最強のチームだというのに。

よく走る、よくボールを回す。バックスの選手も
前線にどんどん来るし、なのに守備にも人数を
かける。前半は圧巻。シュート数は9本vs1本。
ボール支配率はバルセロナが74%!

9人が下部組織から上がってきたメンバー。
小さいことから訓練され、競争に勝って
ピッチにたてる喜びに満ち溢れてて気持ちいい。

シュートも無駄打ちが少ない。十分なチャンスを
作り出すまで打たないね。守備に人数をかけて
がっちり守るサントスに対して無理な態勢から
シュートを打つことが少ないのも素敵。



試合通じてのボール支配率は71%。ここ最近
チームの好調ぶりが目立つ。日本に来る前、
スペイン国内リーグ伝統の一戦クラシコで
レアル・マドリードと首位決戦を3-1で制する。

アウェー戦にも関わらず、そしてレアルなのに
ボール支配率は61%だったそうだ。レアルや
サントスはじっと耐える時間が多いことに
イライラしたことやろう。



生で、といってもテレビ中継でバルセロナの
試合はなかなか見れない。ケーブルチャネルの
有料に入るほどのファンではないから・・
でもこれならお金を払ってもいいかも。

6万8千人で横浜国際総合競技場がチケット
完売と聞いて、しまった試合を見に行けば
よかった、とちょっと残念になった。

チケットは手に入らなかったかもしれへんけど、
生を観にいこうって発想さえなかったことが
悔しくなったのね。

そんな個人的なことはさて置いといて、すごい
サッカーを見させてもらった。

TVドラマ『愛・命~新宿歌舞伎町駆け込み寺』

2011-12-17 | 
11月末にお会いした玄さんドラマを見る。
渡辺謙さんが玄さんの生き様に惚れ込んだそうで
1年がかりで企画し主役を演じる。



二人の共通点は白血病にかかって困難に遭遇したこと。
謙さんは1989年に急性骨髄性白血病を発症し、克服する。
玄さんは2000年に白血病のHTLV-1感染がわかり
発病したら死ぬ運命。それまでカネにまみれた人生を
180度転換させてNPOで人助けという道を歩み始める。

辛い過去と向き合う難しさも実感しているが「いま、
当時のすべての経験が生かされている」と二人は語る。



彼をドラマ化するならば、過去の経験そしてその転換に
焦点をあてたくなるが、本ドラマはNPOを始めたばかりの
玄さんで2002年頃の設定だ。

彼の紹介役として架空の女性である、玄さんを取材する
ジャーナリスト永作博美さんの視点で、物語は進行。
これは脚本家には書きやすい設定。映像ジャーナリストの
考え方はわかっているだろう。

紹介役として玄さんと一緒にボランティア活動をしている
人だとドラマ性が低くなる。

「あなたのCMを作るのではない、私はあなたの敵。撮りたい
時に撮る」といいところも嫌なところも撮っていく。

おたがい命をかけてやってる者同士のぶつかりあい。
そういう姿勢で取材を続ける彼女との間に信頼以上のものが
生まれる。



「命より大切なものはないよ、命を大切にせなあかん」と
何度か玄さんこと謙さんは言う。

「今年は被災地だけでなく、日本が堪え忍んでいる年。
心の中はぐらぐらしてるのに、それをこらえている。
代わりにこのドラマで、僕たちが叫びたいと思います」

その叫びを聞いてすかっとはならない。でも叫んだほうが
きっといいんだろうなと思った。無理なら歌った方が。



番組の最後には現在の玄さんの活動が紹介された。
日本財団の支援もうけて日本各地に駈け込み寺を
作りたいという話も。うまく支援がひろがり、
相談者の養成が進むとええね。

2006年6月にはフジテレビで高橋克実主役で
「こちら新宿駆けこみ寺~泣き笑い玄さん奮闘記~」
で一回ドラマ化されているので、こっちも見てみたい。

TSUTAYA代官山 続き

2011-12-16 | photo
昨日行ってきたT-SiteことTSUTAYA
代官山はさまざまな方向性をもってるし、
いろんな切り口で語ることが可能だ。

その中で注目したいのが写真の充実。
最近写真のことをやっているから
目がいきやすいのかも。

わかりやすいのが売場面積。建築
売場も広いけど、それに負けず。
アートコーナーより広いっていえば
気合いの入れようが伝わるでしょ。



それと、独立棟で北村写真機店っていう
とてもいい感じのお店がある。デザインは
アップルストア銀座店もてがけた植木莞爾さん。



商品のディスプレイも美しく、キタムラ価格で
販売してる、って言われるまで定価と思った。
カメラのショールームみたいだからね。

2階はギャラリーで、アマナが協力して
膨大な写真からフォトフレームを作ってくれる。
写真スタジオもあるから、いろんな楽しみ方ができる。



篠山紀信さんの「THE SIXTIES by KISHIN」の発売を
記念して、オリジナルプリントを展示。この本の
編集は後藤繁雄さんだ。ヴィンテージブックも飾って
ある。

写真集をオンデマンドで1000円で販売するプロジェクト
Planetary Photobookも全21冊大きく展示してあった。
ここも後藤さんがかかわっているから、写真の充実も
頷けた。

写真はここと、ここから。

TSUTAYA代官山

2011-12-15 | カルチャー
代官山に12/5オープンしたT-Siteに現地打合せで
行ってきた。

旧山手通り沿い、ヒルサイドテラスに隣接して
50歳以上をターゲットにした施設が誕生した。
その歳のボクにはとても嬉しいw

4000坪の敷地は2つの会社の社宅だったトコロ。
以前は会社も優雅だったんだなぁ。旧ノース
ウエスト航空の宿泊寮をTSUTAYAが取得し、
元NTT社宅の方はNTTから借りている。



まだほとんどPRされていないけど、ブログでは
ここ
とか、ここなどに詳しい。

映画DVD,音楽CD,本の充実は半端ではない。
しかもマンガや参考書の類がないんだね。
絶版の映画をDVDに3000円位で焼いてくれたり。
現在数千タイトルだけどまず1万に持っていきたい
そうだ。

これから通販やネット流通が盛んになるけど、
こういった知的コンテンツを実際の場で楽しみ
たいってニーズもあるということをアピール
したいのかもしれない。



サービスはホテルを目指していると思う。
商品に詳しいスタッフ30名がコンシェルジュ
と呼ばれ、総合カウンターはホテルのロビー。
笑顔も素敵なコンシェルジュに座り心地のいい椅子。

スタバはそこそこだけど、ANJINというカフェバー
みたいなラウンジはいい。自慢の平凡パンチや
暮らしの手帖などが揃っているし、ピアノ演奏もある。

近くにあれば、とてもいいなぁ。仕事が成立してちょく
ちょく行ければ、と願ってる。




意外な場所で意外な人との遭遇

2011-12-14 | 
柿豚会の時おじゃましたラ・ケヤキへ打合せに
昼間行く。紅葉した葉っぱがいっぱいで気持ち
いい。今年は落葉の時期が遅いって話になる。

柵から向こうは新宿御苑なんだけど、どこが
境界だかよくかわかんないから、とっても
お庭がひろく感じられて素晴らしい。



住みたいって話が感嘆とともによくでるそうだ。
そりゃねぇ、住めれば。新宿御苑駅や千駄ヶ谷駅が
徒歩圏と超便利だし。静かやし。

前回は夜だったからよくわからない点がよく
わかる。お家というかお屋敷なんだけど壁の
色が赤茶色だったのも驚き。



音楽系がリハーサルをやってて騒がしいかもと
お聞きしてたんだけど、ひょいと練習風景を
覗いてびっくり。

音楽プロデューサの信太美奈さんが演奏者に混ざって
歌の練習してはったからだ。彼女も廊下にでてきて
ボクがここにいることに驚いたからあいこ。

なんでも年末にシカゴを中心としたセクシーな
歌あり踊りあり芝居ありの豪華ライブを美奈さん
率いるバガボンドがパーフォーマンスするそうだ。
美奈さんも出演。



12/28、29。サラヴァ東京で。12/30は
バガボンドチーム対サラヴァ東京チームで歌合戦。
最後まで騒ぐらしい。


「ぼくが写真家になれなかった理由」

2011-12-13 | photo
写真評論家・飯沢耕太郎さんの自宅は
恵比寿にあって、写真集の宝庫らしい。
だから恵比寿は写真集のライブラリーが
二つあるある街ともいえる。写真美術館
があるからね。



中心は日本写真史に関する写真集で、
雑誌『光画』(1932~33)が全巻
揃っているのは飯沢さんしかないから、
「幾度も海外の展覧会に貸し出されて
出品されている。」そうだ(廃刊に
なったSTUDIO VOICE 2008年10月号)

『光画』 は1990 年だけど学校図書出版から
復刻版がでているから、一度みてみたい。



飯沢さんの「ぼくが写真家になれなかった
理由」という文章をみかける、1998年の
写真家になる!

写真家になった9人の後進へのアドバイスが
盛り込まれた本書なんだけど、写真家に
なれなかったという飯沢さんの文章が
浮き上がっているのが面白い。

日大の写真科に進んだから写真も
撮ったけど、段々撮らなくなって
大学院に進んだそうだ。そして写真に
関する文章を発表して写真評論の
新境地を切り開いていく。

彼が写真家になるために彼に欠けていた
ものを3つあげている;

①「メカニズム」に対する慣れと習熟
② 写真を撮ることへの並外れた情熱
③ 場を仕切っていける演劇的な想像力

①②は当然だろうけど③の監督というか
演出家的力が必要なのも肯ける。

そして、「写真家になるのには決まった
ルールもハウツーもない」と。

李朝の素朴絵

2011-12-12 | art
昨日の日本民藝館の続き。展示即売が中心
なんだけど、コレクションも展示している。

そのなかで李朝19世紀の民画「瀟湘八景図」
の「洞庭秋月」と「平沙落雁」の掛軸に目が
とまる。これはいい。好きやなぁ。

「八景」だから確かに八幅あったはず。
もう一つは京都の高麗美術館にある。

    

左 「漁村落照」  高麗美術館蔵
中央「平沙落雁」  日本民藝館蔵
右  「洞庭秋月」 日本民藝館蔵


あとの五幅は見つかってないそうだ。
「瀟湘八景」は中国で伝統的に画題に
なってきた8つの名所。いまの湖南省。

中国で盛んに描かれたいわゆる山水画で
好まれたテーマ。雪舟、狩野派から葛飾北斎、
歌川広重など描いているけど、隣国朝鮮でも
たくさん描かれているらしい。

日本や朝鮮では中国に行ったことがない人達が
中国の山水画ないしは複写を見ながら描いた。
そんななかに、こういう素朴絵があるのは
意外だし、嬉しくなる。

日本民藝館にはこういった素朴絵がいくつか
あっていずれも好きだ。

築島物語絵巻(室町時代)


築島物語絵巻(室町時代)