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ねがうこと、ゆだねること

映画『チャイナシンドローム』

2011-12-05 | 映画
フクシマの事故の際、「メルトダウン」と
いう言葉が、定義の曖昧さから混乱を招いた
ように思っている。

「メルトダウン」を最初に広めた元祖
『チャイナシンドローム』がNHK-BSで
やってた。メルトダウンを起こし、地球を
突き抜けて中国まで熔けていってしまう
可能性に言及した科白を題名にしている。

ロサンゼルス郊外の原発で地震による
事故が発生。現場責任者=ジャック・レモン
テレビ局のアンカー=ジェームス・フォンダ
+カメラマン=マイケル・ダグラスが
それぞれ現場と会社の都合で揺れ動きながら
だんだん協力していく社会派映画。



喜劇俳優としてすばらしいレモンが、
シリアスな役を好演して、カンヌ映画祭の
男優賞に輝く。フォンダもダグラスも若い。

事故への対応がとてもリアルで、日本の原子力
村と変わらないのではと思うことが多い。いや、
今のアメリカはどうなっているんだろう?

スリーマイル島の事故とどっちが先だろう
って思い調べて驚く。

映画公開が1979年3月16日で、わずか12日後の
13月28日に、スリーマイル島原発事故が起きた。
この事故もあり、映画は大ヒットする・・そういう
映画だったんだ、これは。



もうひとつ意外だったのが、制作がマイケル・
ダグラスだったこと。映画会社が引き受けないので
彼が買ってでたのか、と思ったけど違うみたい。

この頃までは監督志望だったのが、この映画の
ヒットで俳優として安定していったそうだ。
1975年『カッコーの巣の上で』のプロデュー
サーだったことも知って驚いた。

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