わいわいサロン

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飯坂「医王寺」の思い出!

2018-03-01 09:10:18 | Weblog

昨日の朝、当地方も雪がうっすら積もりました。
そんな時になぜか「華の会」で数年前に行った、
福島県、飯坂の医王寺を思い出します。

- 医王寺(いおうじ)は、福島県福島市にある
真言宗の寺院で、山号は瑠璃光山。
中世初期に信夫郡を支配した佐藤氏の菩提寺-

寒い頃で、うっすら雪が積もった境内には、
観光客は誰もいなく私たち4人だけです。

静まりかえった境内の宝物殿の中に松尾芭蕉が
奥の細道で立ち寄った際に詠んだ「笈も太刀も
五月(さつき)に飾れ 紙幟(のぼり)」と云う句
がありました。

「笈」とは聞き慣れない言葉ですが、修験者などが
仏具・衣服・食器などを収めて背に負う箱で。
武蔵坊弁慶が寄進した物という言い伝えがあるそうです。
歌舞伎の名場面「勧進帳」を思い出しますね。

また、-薬師堂の裏手にある椿。討死にした義経の家来
兄弟の母、乙和御前の悲しみと情が乗り移ったかして、
花が咲く前につぼみのまま落ちるという伝承がある-

もの悲しい物語にふさわしい、ひっそりとしたたたずまい
は深く心にしみ入ります。

観光客の大勢訪れ、賑やかなのも良いですが、しっとり
静かな冬のお寺も良いものですね。

機会がありましたら皆様も訪れては如何でしょう・・・
やはり冬が私のお勧めです。