わいわいサロン

思いつくまま、気のむくままに綴ってます!

思い出

2011-09-20 12:56:23 | Weblog

思えば、義父は大正、昭和、平成 と激動の時代を駆け
抜け戦後の復興の一役を担い、我が家の礎を築いた人です

戦争にも行き、シベリアに抑留され、3人の子供を亡く
しています。復員後、農林省に入り、地方の所長で
定年を迎えたました。

読ませても書かせても語らせても、それは達者で一家の
家長として、その責任を全うした人でした。

その上、上背もあり、鼻筋も通り、若かりし頃、男優の
三船敏郎と呼ばれたこともある美男子で女性には
とても、もてたそうです。

お酒が好きで、飲むほどに酔うほどに饒舌になり
嫁の私は良く迎えに行かされたものです。

途中、あすこへ寄れとか、ここへ寄れとか「はしご」したく
なり、連れ帰るのに辟易したものです。

「酔っぱらいのたわごと、素面で聞いちゃいられない」と
文句の一つも云いたくなりますが、そこは新米の嫁じっと
がまんでした。(笑う)

面倒見が良く、知人の就職先を紹介したり、親戚の
悩みごと相談にものっていたようです。

遠慮なく良く喧嘩もしたものです。間に入った、義母、夫は
おろおろしたものです。

そんな元気だった義父が、年老いて一回りも二回りも
小さく、静かになり歳月は人を変えてしまうとものだと
改めて感じてます。

今では義母、夫、義父もいなく、共に過ごした日々が
尊くなつかしく、数々の思い出は何故かいつも楽しく
美しいのですね

生前のご厚情に感謝し、これからも変わらぬご指導
ご厚誼を賜りますようお願い申しあげます。