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goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

むかごご飯 ー秋色ごはん、第1弾ー

2006年10月13日 | 野を食す


黄葉 ヤマイモ

前々からこの時期になると、スーパーの野菜売り場の片隅に、ひっそりとムカゴが並べられているのを見ることはあったのですが、その度にこんなもの誰が買うんだろうと思ってました。
子供の頃からムカゴは目にしてましたが、焦げ茶色の小っぽけな実(そう思ってました)を食べる人がいるなんて、というか、食べられることすら知りませんでした。
私が生まれ育った環境では、ムカゴを食べるという習慣?文化?はありません。
我が家だけのことではなかったはずです。友人たちとの間でも、ムカゴが話題になったことすらありません。
田舎育ちの悲しさ?不遜さとでも申しましょうか、あんな小さなもの集めて食べるよりも、ヤマイモ本体にしか関心はありません。
父が山で掘り出してきた自然薯が食卓に上ると、もう口の回りが痒くなるのもなんのその、お替りは必定です。
擂り鉢で擂っていると、一固まりになったヤマイモが持ち上がるくらいの粘りで、まるで搗きたての餅のようでした。
香りも強く、あの旨さを思い出すだけで、口中に唾が溢れてしまいます。

そんな訳で、あんな小さなムカゴになど、意識も注意も向かなかったというのが、正直なところです。

東京に来てからです、ムカゴが食べられるということを知ったのは。
知ってはいましたが、今にいたるまで、食べたことはありません。
茹でたり、素揚げしたり、炊き込みご飯にして食べるということは、料理本などでも見てました。
それでも、イマイチ食指が動かなくて、自分が素材として料理することはありませんでした。

俄然興味が湧いてきたのは、先日も書いたように、ブログを始めたからです。
ネタとして、面白いと思ったからです。
昨年は叶わなかったことも、既に記事にしている通りです。

だから今年こそとね・・・

これらのムカゴをどこで採ってきたのかといことが、みなさんの興味を惹いたようですね。

気付いていらっしゃらないと思いますが、東京には以外とたくさんのヤマイモがあるんですよ。
駐車場のフェンスに蔓が絡んでいるのを、前々からよく見かけていました。
私の経験というか身近な例では、元の新宿高校の野球のネットに、カーテン状に覆っているヤマイモの蔓を見て、驚いたことがあります。
高さ5m、幅20mくらいのバックネットの半分くらいに、ヤマイモの蔓が這っていました。
これは20年近く前の話で、新宿高校は新しく建て替えられ、グランドも場所を移動して、今現在はヤマイモは確認出来てはおりません。
ムカゴも目にしてません。

今回のムカゴは、代々木公園の回りの数ヶ所、駒場近辺の駐車場、青山の公園、それと、戸山公園の中などで採集してきました。
カップ2杯半、500ccの量です。


お待たせいたしました。
さあ、「むかごご飯」、炊いてみましたよ。

最初に断っておきます。
もっと料理のプロセス等、写真を撮っておけばよかったんですが、全然ありません。
作るのに集中?食べるのに夢中?になって、写真のこと、すっかり忘れてしまいました。

炊き上がった「むかごご飯」をお見せいたします。

こんな写真だと、なんだかあまり伝わらないかな。
せめて、ザックリ混ぜた写真があればよかったんですけどね。

ムカゴを料理するの初めてだったので、ネット検索して「むかごご飯」の作り方を調べておきました。
私が見たサイトでは、普通にご飯を炊く水加減で、塩味をつけてムカゴを入れて炊けばいいというものでした。
少し変えてみました。
今回の簡単レシピ、書いちゃいましょうかね。

土鍋で炊きました。

①料理の前に、ムカゴを水洗いします。
汚れやゴミを洗い流します。
その後、20分水に浸けておきます。これはムカゴの灰汁を抜く意味があります。
②炊く30分以上前に600ccの米を研ぎます。
私のこだわりで、600ccの米のうちの1割、60ccはもち米にしました。
③薄口醤油大さじ1、塩小さじ2、酒大さじ5(適宜でいいですよ)を加えて、合計600ccの昆布で摂った出し汁に、洗った米を浸しておきます。
今回は新米を使ったので、水分を控え目にしてます。
④土鍋を火にかける直前にムカゴ200ccを入れ、サラダ油を小さじ1杯加え、あとはご飯を炊くのとまったく同じ要領です。
ネットで見たレシピのムカゴの量の、倍くらい入れてます。
折角ですものね。

簡単でしょ。

2回炊いたんですが、2度目は調味料を、薄口醤油2、塩1に替えてみました。
どちらがよかったかは、好みの問題ですね。
私は醤油多目のほうが好きかな。

さてさて、初体験の「むかごご飯」でしたが、どんなものかというとね・・・

豆ご飯、それも小豆ご飯に似ていました。
ムカゴが小さかったことも、その原因だと思います。
もちろん、噛み締めて食べれば、ムカゴと小豆の差は歴然としてますけどね。
ムチッとした感触があります。やっぱり芋だなと、わかります。
皮つきのままでしたから、もう少し野趣ある味なのかなとも思ったりしてましたが、まことに上品な味でしたよ。
高級料理屋さんで、コース料理の最後に、秋の炊き込みご飯として出されるのも、頷けますね。

お世辞も含めてでしょうが、食べに来てくださったかたたちにの感想は、概ね好評でした。
みなさん、どうもありがとうございました。


告知です。
「秋色ごはん」第2弾は、「椎の実ごはん」に決定です。
いつになるか、まだ決まっていませんが、今月中にはと考えています。
その時は、またよろしくお願いいたします。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
待ってろ、むかご (K坊)
2006-10-15 02:49:21
おにぎり、おいしそうだね。

今度電話してから行く! 私、塩強めに!
返信する
おいしそう~~ (ポージィ)
2006-10-15 15:21:49
もち米入りで「ムカゴおこわ」になさったのですね。

おにぎり、美味しそうですよ~~ ジュルッ

高級料理屋さんの締めのご飯として登場するのですか。

癖がなく上品なお味、というのが向いているんですね。

食べて見たいなぁ~



うふっ、第2弾はやっぱり椎の実ご飯だったんですね(^^)

当たっちゃった。でもその次はもう見当つきません。
返信する
ごちそうさまでした~♪ (noodles)
2006-10-16 12:44:58
金曜夜は遅くまで、すみませんでした。

ゴローさんのコメント返しの時間を奪っちゃいました?(笑)。

久々に楽しい夜でした。

むかご御飯、美味しかった~♪

翌日、もらっていったお握りを息子と家内にも食べさせました。

息子には、やはり『大人味』だったようです(笑)。

ありがとうございました。
返信する
ありがとうございます (悟郎)
2006-10-16 19:09:14
K坊さん

OK!

むかご集めときます。

塩強めね、よしよし。



ポージィさん

おこわというまではいかないんですよ。

炊き込みごはんをやるときもち米を少々加えるとと、べっちゃっとした感じが少なくなるんです。

会席料理などで供されるようですよ。

季節感を演出するのに、いいんでしょうね?



完全に見抜かれてましたね、ポージィさんには(笑)。

ということで、さっさと発表しちゃいました~~

あとはね・・・あまり意外性ないものです。



noodlesさん

こちらこそ、ありがとうございました~~

大人の会話が弾むと、楽しい時間が送れますよね。

必死でコメント書いて帰りました。



喜んでもらって、嬉しいです。

口が肥えてる息子くんですが、大人味でしたか?

いつの日かわかるときがくるでしょうね。
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