向日葵の話です。
先日画像をアップしたばかりじゃないかと思うかた、ごめんなさい。
酒場話としては、かなりいい話なんです。聞いてください。
奴とは彼が新入社員の頃からの付き合いです。20数年になります。
その時々のやんちゃな振舞いも、しかと見届けております。
青臭い生きかたに、人生の先輩は意見をしたことも度々ありました。
今だもって彼の言動には、はらはらするようなこともあるのも事実です。
ときを重ねるうちに、仕事、恋愛、結婚、長男、次男の誕生、子供たちの入学と話題は移ってきました。
ときに露悪的な発言も多々ありますが、それなりの幸せ感は伝わってきます。
息子たちの話は時折聞かされておりました。
男として、男の子を男らしく育てたい。
そんな主義があるらしく、さすが九州男児、鹿児島の男の発言だなと、おじさんはシニカルに聞いてきました。
子供の教育方針は各家庭によってかなりの違いがありますから、部外者がどうのと口をはさむべきもにじゃないということは、わきまえております。
「このあたりに花屋ないかな?」夜中の12時過ぎの話です。
「う~~ん・・・ 歌舞伎町にならあるかもしれないけど、この近辺には無いよな」
イキがってどっかのオネーチャンに花でも買っていくのかなと、そのくらいにしか思ってないおじさんは、軽くいなしました。
「そっか、2丁目のほうにはなかったかな?」
「うーん、あったけ?エロショップはいっぱいあるけどね」
「??ないかな…」
と、こんな様子で始まったんですけどね。
「ヒマワリの花が欲しいんだよね」
180cm以上ある彼には、ヒマワリは向いてるかもしれない。
大男がヒマワリの花束を抱えて、夜の巷をうろつく。
絵柄としては、おじさん、好みかもな。
「花束をプレゼントしなきゃいけないんだよ」
「誰にだよ?」(このエロ親爺が!)
「息子に。誕生日に必ず贈ってるんだ。1歳の時に1本、2歳で2本と、毎年歳の数のヒマワリを花束にしてね」
背筋がシャキッとした瞬間です。
初めて聞くエピソードです。
「明日が11歳の誕生日だから、11本のヒマワリの花束を贈りたいんだ」
抱きしめてやりたくなるような話でしょう?
胸がキュッとなりましたよ。
「20歳になるまでは続けたいんだよね」
堪らなくなるようなことを言ってくれるじゃないかよ。
年寄りを泣かせてどうするんだよ。
結局その夜は、向日葵を手に入れることは出来なかったんですけどね。
あったかくなるような話の落ち付きどころは、23日当日、長男とふたりで「スターウォーズ」を観にいった帰り道、駅前の花屋さんに予め頼んでおいた花束を、息子とともに受け取りにいくということでおさまったそうです。
父親から息子に花を贈る。
あんまり聞かない話です。
でも、なんとも素晴らしい誕生日のプレゼントでしょう。
この先少年の成長とともに、あやうい局面はあるかもしれない。
でも、向日葵の花で結ばれた父と息子の絆は、永遠の宝物になるでしょう。
夏に生まれたから「夏○」という名前を持つ少年の父は、ロマンチックな感性を持つ、立派なエロおじさんでもあります。
改めてヒマワリの画像を撮ってきました。
新宿のおじさんからのプレゼントですよ~~
ちょびママさん、ポージィさん
ご心配、ありがとうございます。
アップしてるヒマワリの写真を撮って帰り、部屋でパソコンに取り込み中だったその時でした。
揺れ始めの先触れがあり、ガタガタと来た時には、積んであった皿が音をたてて揺れていたのを、慌てて押さえました。
物が少々落ちたりはしましたが、被害ゼロでした。
店のほうもなんともありませんでした。
東京にいると、かなり地震はありますが、こんな大きいのは久し振りでした。
やっぱり、嫌ですね。
ポージィさんこそ、お花の展示があったのでしょう?
大丈夫でしたか?
話はほんと感動ものでしたよ。
こんなことができる父親に育てられたら、子供も幸せですよ。
日本の男は愛情表現下手ですものね。
みんな、あんなに子供のこと愛してるのに…
いいなぁ、いいお父さんですねぇ。
息子さん、きっとお父さんの願いどおり
まっすぐな子に育つに違いありません。
悟郎さん、素適なお話をありがとうございます。
地震、びっくりしましたね!
東京は揺れが強かったようですが、大丈夫ですか?
揺れた割には被害が少なくて、とりあえずホッとはしたのですが。。。
いつ、ドコがゆれてもおかしくない日本列島、怖いです。
それにしてもいいお話ですね。
お父さんが、しかも息子に毎年誕生日に花を贈り続けるって。。。
何だか外国の映画のような話でとってもステキです。
しかもヒマワリ。
夏に生まれた事と、ヒマワリのように明るく強く真っ直ぐに育って欲しいって願いも入ってるんでしょうかね。
お父さんとしても、男としても、人間としても、とってもいい人なんだと思います。
ステキな誕生日過ごしたんだろうなぁ~