世の中には、よく似た花がありますよね。
見分けるのに苦労することがあります。
「いづれアヤメかカキツバタ」と、美人を比較するときの慣用句としても使われるアヤメ科の花たちは、はっきりいっておじさんのような素人には無理です。
ハクモクレンとコブシも、頭をひねることがあります。
さしずめこの時期なら、サザンカとツバキの区別もつきにくいですね。
先日変異したカタバミの花を紹介しましたが、今回は同じカタバミ科のお仲間で、東京でもごく普通にみられる花です。
南アメリカから、もともとは観賞用として入ってきたんだそうですが、いまやあちこちで見かけますので、帰化植物だということすら忘れてしまいます。
本来の花時期は初夏から秋にかけてなんですが、今年は11、12月になっても咲いていましたのでね、紹介することにしたしましょう。
「ムラサキカタバミ・紫片喰」
両者の違いは、並べるとはっきりわかりますが、ぽっと見には区別がつかないときがあります。
見た目の透明感の違い、花芯のあたりの花色の濃淡、葯が黄色と白の違いなどで区別がつきます。
イモカタバミの名前の由来は、根茎が芋のような球根になるからだそうですが、ムラサキカタバミはそんなに大きくありません。
私の田舎には、ムラサキカタバミしかありませんでしたね(現在は知らない)。
子供時代からムラサキカタバミには馴染みがあり、葉の茎を剥いて糸状にして、 引っ張りあって遊びました。
齧ると酸っぱい味がします。
こちらではイモカタバミのほうが大株を作っています。
実はgoro's Diaryでも、これまでにイモカタバミは何度も紹介しておりますが、その都度「ハナカタバミ」とか「オキザリス」とか書いてきました。
大きく捉えると「オキザリス」には違いありませんが、「ハナカタバミ」は間違いです。
訂正いたします。