ナス科だと思うんだけどな・・・
出会っても名前が判らないものは、花倉庫に転がしております。
そのまま忘れてしまったものもあります。
思い出したように検索したりはするのですけどね。
名前が判ってから紹介したことは過去には何度かありましたが、今回の花もそんなひとつです。
住宅街のなか、いかにも最近空地になりましたという場所での出会いでした。
こいう場所は、思わぬ拾い物に出会うことがあるんですよ。
昨年紹介した「イチビとシナガワハギ」などとの出会いも、そんなケースです。
6月17日の撮影ですから、もう2ヶ月も前になっちゃいます。
名前が判りましたのでね、メゲずに紹介いたします。
【オオセンナリ・大千成】ナス科
薄青紫の涼し気で、清潔感のある花です。
南アメリカの、ペルーやチリが原産地です。
余談ですが、ナス科の植物、南米原産のものが多いですね。
今年初めて出会った「ソラヌム・ラントネッティー」や「ニコチアナ・ラングスドルフィー」もナス科ですし、なんてったってジャガイモやトマトの故郷ですものね。
新大陸発見で持ち帰られた植物たちによって、ヨーロッパの食料事情は大きく変わっていったんです。
トマト無しのイタリア料理なんて、考えられませんよね。
オオセンナリはナス科オオセンナリ属で、一属一種だそうです。
このは花以外には、お仲間がいないということになりますね。
日本には江戸時代末期に、観賞用としてやってきたんだそうです。
今では帰化植物扱いになってるそうですが、いかがですか、見かけますか?
私は初めて出会いました。
この場所以外でも見かけたことありません。
「センナリホオズキ・千成酸漿」より大きいので、オオセンナリ・大千成という名前になりました。
センナリホオズキ、ご存知ですか?
私はここ何年も出会っていないので画像はありませんが、小さな青い実をたくさん付ける、ホオズキ属のお仲間です。
夏の風物詩になっている浅草のホオズキ市は、解熱薬として使われたセンナリホオズキを、夏の病に備えて売ったのが始まりだと言われているんだそうですよ。
今のような、赤い実をつけるホオズキじゃなかったのです。
センナリホオズキとは、群がるようにたくさんの実を付けるホオズキという意味ですから、それより実が大きいことからオオセンナリという名前になったんでしょう。
オオセンナリの実です。
センナリホオズキとオオセンナリは、ナス科同士ではありますが、前述のように属が違いますので、お仲間ではありません。
なにより、民間薬として庶民にまで広まったセンナリホオズキとは大違いで、オオセンナリは有毒植物に分類されています。
毒と薬は兄弟のようなものですが、間違っても口にしてはいけませんよ。
素人が手出し出来る範疇ではありません。
英名はapple of peru(ペルーの林檎)です。
毒入り林檎ですよ。
ハエが嫌う匂いを発しているそうで、トイレなどの側に植えられるとの記述も見つけました。
完熟するまであの場所に残されていたら、ドライになった実を紹介することが出来るのですがね。
リース素材としても使えるそうだし・・・
という期待のもと、先の日曜日に再訪してみましたが、跡形も無く刈り取られておりました。
残念でした。
実が、なんちゃってホウズキですね(笑)。
観賞用に入ったのですか。
あまり、ヒットしなかったのかな?
見たことありません。。。
赤くならないホオズキで、大きさは同じようなものですが、包んでる苞の造形が独特でした。
観賞用にやってきて、戦後になって帰化しているのが確認されたとのことですが、あまり見かけませんよね。
こちらも、あるところにはある植物なんでしょうかね。
呼んでいる雑草にも、ちょい似ちょる。
花はもっとうんと、小さくて、でも花びらはちゃんととがっているというヤツ。
ナスに似てるくせに、しこって悪いヤツだから
そう呼んでるんかな?
そのくせ「オオセンナリ」の名前からは思わず千生り瓢箪を
思い描いたんですけどね(^^;)
帰化しているんですか?いぃえ、一度も見た事ありません。
なかなか爽やかで可愛い花ですね。でも綺麗さっぱり刈り取られて
しまったのですか、残念。
もともとは観賞用としてやってきたのに、人気が出なかったどころか
嫌われてしまったのでしょうか…
ワルナスビ、そちらでも猛威を振るってますか。
鋭い棘があって、地下茎で増えるものだから、抜いても抜いても生えてくるので、嫌われ者になってます。
こちらでも、勢力拡大中です。
★ポージィさん
センナリと聞いて「千生り瓢箪」を連想するのは、常識ある日本人だと思います(笑)。
歴史に疎い私でも、そんなものです。
戦後、60年代に帰化してるものが確認されたという記事をみましたが、他のサイトでは、帰化植物だということに触れられているのは少ないです。
限られたエリアでは、普通に見られるってことなんでしょうか。
花色といい、花弁の質感といい、爽やかな花ですよ。
そうなんです、きれいさっぱり刈り取られておりました。
袋付きの果実は、ドライ素材として利用されるという記述を見かけましたのでね、少々楽しみにしていたのですが、残念でした。
観賞用としてやってきて、いつのまにか省みられることもなくなってしまったのでしょうかね。
「世界各地で野生化している。園芸的にはほとんど顧みられない。」なんて記述見ると、少々可愛そうな気もします。
初めまして。
お役にたててよかったです。
私もしばらくわからなかったんですよ。
ひょんなことからオオセンナリだとわかったので、花時期を大分過ぎてからアップしました。
ホウズキのような実が生っていますか。
私が出会ったものは、跡形もなく処分されてしまって、その後を見ることも出来ません。
残念です。