もともとは日本にはなかった植物ですが、今では秋の風景にはかかせなくなった花です。
秋の野山のあちこちで見られますが、都市部でも群れて咲いているのを見かけます。
戦前から帰化していたようですが、戦後になって瞬く間に拡がったようです。
子供時代には、見た憶えが無いんだよね。
宇和島までは、まだやってきていなかったのかな。


「セイタカアワダチソウ・背高泡立草」もしくは「アキノキリンソウ・秋麒麟草」と呼ばれています。
両者譲らずですが、あなたはどっち派ですか?
私は「セイタカアワダチソウ」のほうかな。
この花を見ただけで鼻がムズムズしてくると仰るあなた、それは誤解です。
アレルギー性鼻炎、世にいう花粉症のアレルゲンがセイタカアワダチソウの花粉だと言われ続けてきましたが、まったくの濡れ衣だということが判明しました。
花粉症を発症させる植物は、風で花粉を飛び散らせる風媒花です。
春先にスギ花粉が風に乗って飛散している映像、見たことありますよね。
煙のようにモヤモヤ漂う、あれです。
ところがセイタカアワダチソウは虫媒花、昆虫たちに受粉を助けてもらう植物なんですよ。
事実、写真を撮ってる最中にも、蜂や虻などの昆虫がうなってました。
彼らにとっては、貴重な密源植物ですからね。
虫媒花のセイタカアワダチソウですのでね、四六時中、花に鼻をくっつけてでもいない限り、こちらの花粉で花粉症になることは、まず考えられないことなんです。
みなさん、誤解は解けましたか。
セイタカアワダチソウへの言われなき濡れ衣を、一掃してくださいね!
夢中になってセイタカアワダチソウの写真を撮っているうちに、やられちゃいました。
同じキク科のこちらです。


くっつき虫くんです。
世にくっつき虫は数あるなかで、これは「コシロノセンダングサ・小白栴檀草」だと思います。
ベストにバッチシくっついていました。