2月7日(金)
朝食が終わったころ、娘は「3年前の今頃はこんなになって
いなかった。もう少したったとき、ジャンプ台の方に歩いて行
った。いつも思い出す。」とポツリと言った。
しかし、娘の思い出すのは、ジャンプ台に登っていったこと
だけで、滑ったことも後のことも、怪我をしたことも、岐阜大学
病院に運ばれ、あばれたことなども、ある時期までの事は、
一切思い出せない。
3年前の今日、娘はスノーボードの事故で脊髄損傷になった。
それ以来車椅子の身になった。
私が知らせを受けたのは、お昼ごろだった。
娘は、障害者になったが、元気で美容師として働いている。
けど、体が思うように動かない。歯がゆいに違いないと思う。
くしくも今日、ソチオリンピックの開会式がある。娘の応援している
スノーボードの17歳の選手は予選でうまくいかなかったようだ。
三浦しをんの「神去なあなあ日常」の本に
今日は二月七日だ。
神去村では、山に入っていけないことになっている日だ。昔から
、この日に山で大怪我をするひとが多かったんだそうだ。それで、
二月七日は山仕事を全面的に休むようになった。
と書いてあった。
2月7日、今日の夜更けから雪が降りそうだ。
何ごともなければ良いが。