おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「酒は静かに…」がやっと判る歳です

2022年10月29日 | Weblog

西の空が朝焼けに染まる午前6時です。

気温はプラス5度。

きょうは曇りのお天気で昼前、昼過ぎから雨だとか。

日中の最高気温は12度の予想だ。

そんな晩秋のきのう、

夕方温泉に浸かったあと、コンビニに寄って日本酒を買い求めた。

夕食は「おでん」というので「こりゃ日本酒だ」となったわけ。

歌人若山牧水さんの代表作に有名な短歌がある。

「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけれ」

おでんと燗酒をいただきながら、この短歌を実感いたしました。

若いころ、酒は大勢でわいわい吞むもんだった。

酒の席で数々の失敗を重ね、ここにはとても書けない悪行もした。

酔ってタクシーで帰宅途中の職場の先輩は、後ろから運転手の顔を両手で覆い「これで走ってみろ!」と叫んだそうな。

翌日、タクシー会社から職場に抗議の電話が来たと聞いた。

そんな職場の飲み会で大騒ぎですから、ここにはとても書けない話もごまんとある。

思い出すだけで、穴があったらスッポンと入る心境だ。

大暴れして酒飲んで、若山牧水さんの歌など「なに言ってんだ!!」と思っておった。

そんなアッパラパーの時代を経て、ようやく人間らしくなった昨今。

おでんのつゆを肴に、手酌で1杯、2杯と酒をいただいたのだった。

牧水さんは大変な酒豪で、酒一升を飲んだという。

おかげさんで肝硬変で44歳の若さで亡くなった。

今どきはじーさんになって、ようやく牧水さんの心境なのだ。

馬齢を重ねるとはこのこと、「昔の人は偉かったなぁ~」としみじみした秋の夜です。

 


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