おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

両陛下パラオへ

2015年04月08日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス5度。

積雪は1センチほど。

ですがいまもチラチラ降ってます。

外は季節が真冬に逆戻りしたような光景じゃ。

午後からは晴れのお天気だそうですが、気温は上がらず最高気温もプラス3度ほどだ。

明日もまだ寒い日が続くそうで、寒さは3日続きとなりそうじゃね。

どうやら文字通りの三寒四温ってことらしい。

北海道の春は遠いのぉ~

さて、

天皇皇后両陛下がきょうパラオを訪れる。

太平洋戦争末期の昭和19年、パラオ諸島ペリリュー島の戦闘で日本兵約1万人が全滅しておる。

1万人というと、ここらでは蘭越町とニセコ町を合わせた人口とほぼ一緒。

酷い話でござる。

この島は太平洋戦争の中でも特異な戦場だったという。

旧日本軍はアッツ島以降、“玉砕”を続けてきたのですが、この島でそれを初めて禁じて「持久戦」を命令したのだそうな。

玉砕も持久戦も、いずれにせよ「誰も助けに行けないからここで死ね」ということ。

戦後、ほとんどの軍官僚は生き残りましたけど、酷いことを命令したものです。

米軍が当初「3日以内で終わる」と想定した戦闘は2か月半にも及んだというから、持久戦そのものは成功だったのでしょう。

亡くなった兵士は浮かばれませんけどね。

この悲劇の島を、平和を願う天皇が訪れ、犠牲者を慰霊するというのが今回のパラオへのご訪問でござる。

戦争へ向けて突っ走る安倍政権、それとは対極をなす天皇のふるまいを、天皇を奉ることを信条とするネトウヨの皆さんはどう見ておるのかね?

かの島の洞窟や地中には、いまも大量のニッポン人の遺骨が眠っておる。

生きてニッポンへの帰国がかなわなかった日本兵の遺骨でござる。

今回のパラオ訪問は、戦争の悲劇を繰り返してはいけないという、天皇の明確なメッセージでもあるのです。