午前6時の気温はマイナス2度。
深々と雪の降る朝でざる。
きのう町の広報紙とともに、議会広報というのが我が家に届きましたです。
この中で、ある町議会議員が「我が町になぜ無い道の駅」と一般質問で町長に問うておる。
そう、お隣のニセコ町には大きな道の駅があり、夏冬を問わず大勢の観光客が訪れ、地元の農産物が飛ぶように売れておる。
大人気の観光スポットなのです。
ほかにも農園が経営するイモだんごなど農産加工品のお店やアイスクリーム屋さんなどもあって、夏はドライブの途中に立ち寄る客で大賑わいなのだ。
観光客にとっても、地元農家にとっても大歓迎の道の駅、だけどご当地倶知安町にはそれが無いのです。
町長は、「小さな施設だが国道5号沿いに『くっちゃんマルシェ雪だるま』があるし、民間の直販所がある」さらに「まちの駅プラットもあるので一定の役割は担っているものと感じている」と述べたそうな。
まずはさっぱり意味不明の「くっちゃんマルシェ雪だるま」についてご説明いたします。
平成21年に国の「ふるさと雇用再生特別再生事業」のカネを使ってできた「農産物や特産品の販売所」だそうだけど、国道5号沿いとはいえ、土日でも車が複数止まっておる姿をほとんど見たことがない代物でござる。
大きく宣伝するわけでもなく「何でこんなのやってんだろ?」と町民こぞって内心思っておる、存在意味すらさっぱり分かんない施設なのじゃ。
町長はこれを第一番目に挙げ、次いで民間の販売所として「うまいもの農園」があるとした。
そして、「まちの駅プラット」があるからいいんだと。
これに対して当該議員は「伺い感じられることは、建設に向け本当にこの町をPRしていこうという気力が感じられない」とバッサリ。
それに答えて町長は「本当はああいう華々しいものがあったほうがいいが、少し我慢をして、新幹線や高速道路の見極めも必要と考えている」とさっぱり後ろ向きなのじゃ。
地元農産品を販売する「道の駅」に、町長が前向きな対応をしないのはなんでだろう?
よくわかりませんが、お近くの余市町ではこんな話を聞きましたです。
余市の道の駅では「農家が色々なものを販売したいけど、農協が邪魔している」とか。
余市町の道の駅は、宇宙記念館のある場所にあるらしいのですが、たいそう地味で、さっぱり存在感がないのでござる。
もしかすると、我が倶知安町の場合も、農協が横やりを入れておるんかもしれません。
想像ですけどね。
というのも農協は、農家の生産品の販売ルートを確保して、生産物を一手に買取ることで成り立っておる。
農家が勝手に産品を売れるシステムなど、無いにこしたことはない。
農家が生産だけの1次産業から加工する2次、そしてそれらを売る3次へと育ってもらって困るのは、見渡したところ農協以外に考えられませんのです。
そういえば我が倶知安町には、「ようてい農協の本所」があるんだなぁ、これが。
そんなことも影響しておるんではないかと邪推する、「道の駅不在の町」なのでござる。
町は「元気出る」にこしたことないと思うけど、どうよそのあたり???