読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

甲骨文字

2007-05-12 20:58:13 | Weblog

甲骨文字の発見が1900年の中国の義和団の事件の前年の1899年だそうだ。そんなに最近だったのかと思った。白川静著作集1を読んで知った。紀元一世紀、中国の漢字の聖書「説文解字」の許慎が甲骨文字や金文を知らず漢字の成り立ちの分析に限界や誤謬が有ったのは当然だと思った。同じ白川静氏の著作「字書を作る」のなかでも「この数十年の間に、夥しい甲骨資料の出土とその解読、金文の著録考釈の類が刊行され「説文解字」の権威は維持することはもはや困難である。」と記されている。紀元前14世紀に最古の甲骨文、その後の殷、周の金文資料存在の発見は「説文解字」を書き換える時代の到来を知らせたのだった。

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