読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

中国朝鮮半島関係史

2013-03-21 10:15:56 | 歴史
朝鮮半島の『三国時代』

 北朝鮮をめぐる問題の『キーパーソン』は、やはり中国。

中国と朝鮮半島との関係は、紀元前2世紀に、前漢王朝による朝鮮半島北
部に置かれた楽浪郡に始まる。

 朝鮮半島の歴史には『三国』という時代が有った。

 中国の『三国時代』は、魏、蜀、呉、朝鮮半島では、新羅、百済、
そして高句麗でである。

 百済は日本との関係が深く、仏教も百済から日本へ伝えられた。

 百済滅亡時に、多くの百済人が日本に渡来し、日本の文化に貢献したこと
は、歴史に記すとおり。


 高句麗は、『三国』の中では、最も広大な領域を国土としていた。

 そして、その多くの領域が、現在の中国東北部にあった。

 『三国』の抗争の後、新羅が当時の超大国である唐の援助により、朝鮮半
島を統一した。

 新羅の後の高麗は、モンゴル族の元朝に従属を余儀なくされた。

 そして、フビライの命によって発進する日本遠征軍に加わり、日本の領土
に進攻している。

 朝鮮半島の国家は、『外敵』による軍事進攻に対しては、自力では対処で
きず、中国の支援によって、その独立を守ってきた。

 それは、16世紀末の秀吉の朝鮮出兵、20世紀の朝鮮戦争である。

 秀吉の朝鮮進攻では、明朝の正規軍により、朝鮮戦争では、前年に成立し
た中華人民共和国の毛沢東が派遣した『抗米援朝義勇軍』により、救われた。

 明朝は、この援軍派遣による財政難により、滅亡が早まったといわれている。


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