読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

道という漢字

2008-02-26 14:57:31 | Weblog

梅原猛氏が白川静氏に尋ねている。「道と言う漢字は生首を持って道を進んで行くところから出来た文字だそうですが本当ですか。びっくりしました。」と。道路は外部の世界に繋がる危険な場所であった。道とは恐るべき文字で異族の首を携えて行く事を意味する。金文では道と言う文字は導の形に書かれている。道の下の寸は手を意味し導の文字は従って首を手に持つ象形である。敵地の道を行くとき異族の神の禍を避けるため異族の首を掲げて進んだのである。白川静氏はそう説明した。