読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

二宮尊徳

2008-02-15 09:54:44 | Weblog

小学校の校庭に薪を背負い、読書しながら立つ二宮尊徳は今や日本では忘れ去られようとしているが今、中国で「尊徳学会」なるものが北京大学で創設され研究が始まっているそうである。近年、経済成長が著しい中国であるがこのままでは倫理のない経済国になりかねないと言う懸念から出たと言う。尊徳は「道徳のない経済は罪悪であり、経済のない道徳は寝言である。」と言ったそうである。中国には我国が学んだ孔子や孟子が居たが彼らは経済については言及しなかった。尊徳は財政の破綻した藩に招かれその建て直しに貢献している。そんなところから中国で尊徳研究が始まったようだ。筑紫哲也「スローライフ」岩波新書から