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河崎貴夫氏のゼミナール

2008-11-11 20:00:56 | お出かけ
   USBグローバルAMのディレクター河崎貴夫氏の「内需が牽引するブラジル経済」と題しての現地事情の講演があったので聞きに行った。
 USBグローバルはUSBグループ(スイス)に属し、世界的な金融を扱う機関であるという。米国の金融破綻が世界的不況に至っている現在、新興国BRICSのトップを行くブラジルがどうなっているか興味のあるところである。
○未来の経済大国ブラジル
 1980年代に低成長と大型インフレに見舞われ疲弊していたブラジルが2003年現ルーラ政権になってから対外債務の削減、貿易・経常収支の黒字化、インフレの安定化、GDPの拡大等によって見違えるような躍進を続けている。折しも今年は日本人移住100年目に当り邦人二世の役割も認められてきた。アジアやロシアの通貨にも助けられブラジルのGDPは2004年以降急激にインフレ率下降、経済安定化に向っている。2040年まだ早いが世界GDP予測として①中国②米国③インド④ブラジル⑤ロシアと挙げている。
○ブラジル経済発展3つの柱 (天然資源)(農産物)(製造業)
①天然資源
 鉄鉱石世界シェアの21%
②農産物
 コーヒー世界1位、さとうきび2位、大豆2位、とうもろこし3位
③製造業 
 特に航空機製造と自動車産業が手堅い(両者とも日本人二世のトップ有望)
これらの柱の増大によって家計の消費拡大、インフラ投資拡大につながっている
○その他の有利な条件を列記する
・魅力的な金利水準
・信用力の向上
・通貨の上昇
・内需主導の力づよい経済成長
・内需を支える「好調な個人消費」
・低下傾向にある失業率
・国内需用を背景とした成長
・分散された輸出先・輸出品
・金利動向・
・相対的な経済の強さを映す「ブラジル・レアル(通貨)」
・過去に見られた政治リスクは低下傾向
 (ルーラ政権は2期満了を迎え、2010年10月に次期大統領選へ)