圭の全豪オープンテニス、3回戦の相手は、世界ランキング38位、全米では2位のスティーブ・ジョンソン(米国)。第1セットは先にブレークしながら追いつかれ、タイブレークの末に落とすという嫌な展開となった。しかし、第2セットが始まってみると圭は終始主導権を握って試合を進めた。まるで第1セットで圭のコンピュータにションソンのテニスデータが完全にインプットされたようだった。ジョンソンの武器であるビッグサーブを圭が読み切ったように見えたのだ。
第4セットは松岡氏が云う<スーパーゾーン>に入り、1回戦、2回戦では観られなかった安心できる試合内容を見せてくれた。結果は6−7、6−1、6−2、6−3。勝因の一つは今季強化しているサーブで、エースを15本も量産したこと。このエースで何度もリズムを取り戻すことができた。同時にリターンの力強さも光った試合だった。このリターンでジョンソンのビッグサーブを封じたと云える。
試合後、あんなに長い時間、ファンにサインした圭を見たことがありません。体力的にも精神的にも楽な試合となったからでしょう。だんだんと調子が上がってきていることもとてもうれしく思います。
4回戦の相手は、世界ランキング10位のダビド・フェレール(スペイン)。試合後のインタビューで圭は「次は必ずと云っていいほど長いラリー戦になると思うので、リズム的にはよりストロークは自然と良くなってくるだろうし…… どっちかというと自分のテニスがやりやすい相手だろう」という心強いコメントを残しています。頑張れ、圭!