GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「リスボンに誘われて」

2014年09月18日 | Weblog

  

  

 久し振りに連れ添いを誘って、シネマデート。観賞した映画は「リスボンに誘われて」です。先日日経の夕刊で読んだ<倦怠感と諦観>を見事に演じているというジェレミー・アイアンズを確かめたくなったのです。出演者が結構多彩で驚きました。特に久し振りにシャーロット・ランプリング(「地獄に堕ちた勇者ども」「評決」)の冷たくて鋭い視線を放つ演技にドキリとしました。彼女が出演した映画「愛の嵐」を思い出したからです。
 私たちは14:20の回を観賞したのですが、上映20分前に関わらず、空いてる席はなんと前列左の3つだけでした。1,100円のサービスデーとはいえ、映画の人気ぶりに驚きました。残りの一つの席ももすぐ横で並んでいた人に決まり、この回は全席満席となりました。

 

 さて、金曜日の日経夕刊では「リスボンに誘われて」は★★★★★を獲得していましたが、私的には★★★でした。何故なら<倦怠感と諦観>を醸し出す主人公(日経夕刊での表現ょとは正反対に、一度っきりの人生を<無常>と悟り、行動することに意味があるという私だけに、<退屈>(映画で中で別れた妻からそう言われていた)とは無縁で、共感するところが乏しかったためかもしれません。(苦笑)

 若い時は迫りつつある<死>など考えもしませんが、歳を重ねてくると自分の親や親友まで失っていきます。そのとき人はどうしても迫りつつある死を考えずにはいられなくなるものです。
 この映画のチラシのコピーには『すべてを投げ出して、どこか遠くへ行き、別の人生を始めてみたいと思ったことはありませんか? これは、誰もが一度ならずも願っては諦める“大人の夢”を実行した、ある男の物語』と書いていました。私は一度もそんなことを考えたことありませんがね… さて、あなたはどうでしょうか?