GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「時空館の百日紅」

2014年09月16日 | Weblog

   

   

  

  

  

    

  



 15日も14日ほどではありませんでしたが、天候は良好でした。車椅子生活ですが元気なKさんを誘って、閉館した海の時空館前に咲いている百日紅を見に行きました。施設からは車椅子を押しても5分で到着します。少し急な上り坂があるので、車椅子だけで来るのは困難な場所です。こんなに沢山の百日紅、しかも色とりどりの百日紅を見たのは初めてです。大和川の堤防沿いの公園で白い百日紅を発見したのは一ヶ月ほど前でしたが、まさかこんな近くにあるとは思いもしませんでした。

  

  

    

  

 竹箒で掃いたような雲、洗濯板のような薄い雲、昨日ゴルフ場でも見ましたが本当に秋を感じさせてくれます。連れ出したKさんは、海遊館の後方にあった鉄工所に勤めていたそうで、時空館そばに大きな建物が建設されているなあとしょっちゅう眺めていたそうです。まさか自分がその建物に入居するとは思いもしなかかったと楽しそうに話して下さいました。いつになく饒舌なKさんの笑顔を見られてとてもうれしくなりました。
 幼稚園の頃の私、どんな子供だったのか亡き母に尋ねたことがあります。母は笑顔でこんな話をしてくれました。「雨の日、みんなが幼稚園から帰る時、先生が傘を間違えないように一人ひとりに手渡してさよならするんだけど、いつのまにかあなたが『はい、○○ちゃん、傘ですよ、それではさようなら』と笑顔で先生の真似をして傘を渡していたそうですよ」私自身全く記憶に残っていませんでしたが、その話を聞いた時、幼い頃から人を喜ばすことが好きだったんだなあと思いました。職業にレストランというサービス業を選んだ私、実は幼稚園の頃の自分の延長線上にあるのだな、だからケツを割らないで全うできたんだなと思い当たりました。
 今日時空館の美しい百日紅、大型船が行き交う大阪港、海遊館を見ながら楽しそうに昔話をしてくれたKさんの笑顔を見ていると、ふと母から聞いた話を思い出しました。

                      (*南港の時空館は昨年3月末で閉館)