試写会「神様のカルテ2」観てきました。愛にあふれた3組の夫婦がつなぐ命と希望の物語。映画を観ながらこんなに泣いたのは、しばらく記憶にありません。指先で拭える涙の量を遙かに越えていました。藤原君、初めて押さえた演技を観ましたが、とても好感が持てました。市毛良枝さん、声を聞いているだけで心が和んでくるのは「日本むかしばなし」のせいでしょうか。柄本明さん、やっぱりあなたは凄い! 主演の櫻井翔君、いつも寝不足のはれぼったい目や顔、今回はとても上手く感じました。宮崎あおいちゃん、役者の命である声がいつも澄んでいて素晴らしい。疲れて帰ってきてあの声、あの笑顔で迎えられたらどんなにとげとげしくなった心も癒されてしまうに違いないと思わせる。
「医師の話ではない。人間の話をしているのだ」
「理想ばかりいう若者は嫌いだが、理想も持たない若者はもっと嫌いだ 」
医療現場ではないですが、似通った介護施設で働くことになった今、この映画が訴えている大きな課題に胸が詰まります。その大きな課題に向かっていく人々を支えるのは、やはり人、人の心しかありません。たくさんの溢れる愛で支えるしかないのです。そして、最後は家族の愛が支えるのです。離れていても<寄り添える心>はきっとあるはず。新しく生まれてくる命と希望をつないでゆくために。
映画を見終わって走る御堂筋。今夜のネオンは泣きはらした目のせいかとても眩しく思いました。