GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「リーダーを育てる難しさ」

2014年03月05日 | Weblog

 

 昨日の帰宅時、南港のトレードセンター前に向かおうと運河沿いを歩いていたら、左手南側斜面(アートグレイス・ウエディングコースト側)に芝桜が咲き始めているのに気づきました。しかし、私の右手側斜面ではまだ開花が見えられませんでした。南側と北側ではこんなに大きな開きがあります。
 日の当たり方によって草花に大きな違いがあるように、目をかけてあげるだけですくすくと育つ人がたくさんいます。今もてはやされている1対1で行う人材開発手法のコーチングと通じるものがあると思います。ところが南斜面をよく見ると北側斜面と比較して、地肌がたくさん見ていることに気づきました。きっと夏の時期の日光が強すぎるのでしょう。目をかけられ過ぎて自立できない子供達を彷彿してしまいました。

 

 

 学校を卒業後、ファミリーレストラン業界やSC運営やレジャー産業(プール・フィットネス)で従事してきた35年間で多くの人を育ててきました。一番難しく感じたのはリーダーを育てることでした。振り返ると私がいた業界はまさしくリーダーを育てて伸びていく業界そのものだったように思います。リーダーを育てるために、いつの間にか「この人は教育できる人、できない人」に振り分ける習慣が身についてしまったよう思います。人の痛みがわかる人、わからない人、こんな分け方と似ている分類方法かもしれません。しかし、痛みがわかっても教育できるとは限りません。だたし、いいコーチにはなれる可能性は高いでしょう。

 私が思ういいコーチの条件は「M的気質」対「S的気質」が6:4もしくは7:3くらいでなければならないように思います。相手のレベルに応じた対応をするためには、幅広い感性と深い愛情を必要とします。そのためにはM的気質が50%を越えていなければならない。しかし、わかり過ぎたり優し過ぎたりすると大切な言葉のだめ押しができません。そして勇気と決断力も乏しくなります。相手を育てる言葉には強い信念を必要とします。10人中3人が「それは言い過ぎだ」という場面でも「いや、そうではない」と言いきれる強さです。それは自分と相手を信じる愛の深さといい換えられるかもしれません。