GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

<ナタリー・ポートマン>

2008年05月02日 | Weblog
 先日、アクターズ・スタジオのナタリー・ポートマン自らを語るを見ました。12歳の頃から映画に出演しながらハーバート大学(心理学)に入学し、優秀な成績で卒業した彼女に以前から関心があり、彼女の作品はほとんど見ています。ハリウッドでは子役は大成しないと言われていますが、ナタリーの成功が何処にあるのかを見届けたいと思っているからです。

 彼女の作品と云えば、初めての出演作「レオン」。忘れられない衝撃的な映画です。「ニキータ」のL・ベッソンが初めてアメリカで製作したバイオレンス・アクションの傑作。大都会の片隅で出会った凄腕の殺し屋レオンと12歳の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)。孤独なふたりの葛藤と壮絶なシーンのそれぞれが素晴らしい。牛乳しか口にしない殺し屋レオン(ジャン・レノ)と繊細でいてたくましいマチルダとの純愛は、やがて壮絶な結末を迎える。ゲイリー・オールドマンのキレまくった麻薬捜査官役も忘れられません。


 番組の中でナタリーは、聡明さを証明するような素晴らしいスタンスを語っていましたので紹介しておきます。

『自分が他人より優れていると思ったら他人は理解できません。
 俳優の仕事に必要なのは他人に共感しその人生を想像できること。
 自分の人生は楽しむべきだけどバランスが大切。
 一人の人間として他人への共感を失ったら俳優の仕事は出来ないと思う。

 生前に良いことをするのは天国に行くためじゃない。
 天国があるかどうか分からないけど、あるというのはいい考えじゃないわ。
 すべての行動が自分のためになってしまうから。
 そういう考え方は人間の心を駄目にすると思う。
 手段ではなく目的として良いことをしたいの。』

これらの言葉には、自らの成功や慢心を押さえる自律的スタンスを強く感じます。「天才」とか「傲慢」という言葉が嫌いとも語っていましたが、「クローサー」や舞台の「アンネの日記」演出したマイク・ニクルズ監督(「卒業」「ワーキング・ガール」「心の旅」「日の名残り」)との出会いが彼女にとって大きな宝物になったようです。

これからも注目していきたい女優の一人です。