3年ぶり修学旅行へ 小田原市立小中学校、
児童生徒ら笑顔「行けることに感謝したい」
5/11(水) カナロコ
3年ぶりの修学旅行に向かう
子どもたちを見送る小田原市の
栁下教育長=小田原駅
新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続
いていた小田原市立小中学校全36校の修学
旅行が3年ぶりに再開した。10日には第1陣
として小中7校の子どもたちが「楽しい思い出
にしたい」と旅路に就いた。
同日早朝から小田原駅西口に三の丸小(同市
本町)と白山中(同市扇町)の児童生徒ら約
250人が集まり、出発式が行われた。栁下
正祐教育長も駆け付けて「思いっきり楽しん
でほしい」と新幹線の改札口に向かう生徒ら
を見送った。
小学校が日光(栃木県)に1泊2日、中学校
は京都・奈良に2泊3日で、白山中3年の女子
生徒(14)は「みんなで行けるから楽しい修
学旅行になる。コロナの不安があっても今日行
けることに感謝したい」と笑顔だった。
20、21年度は感染拡大を理由に中止を余儀
なくされた。全国の感染者数は高止まりしてい
る状況だが、栁下教育長は「学校でも旅館でも
この日のために万全を期して感染防止策をとっ
てきた。何とかして行かせてあげたかった」と
理解を求めた。
横浜港・大黒ふ頭に新航路開設
イスラエルの海運会社 完成自動車を運搬
5/11(水) カナロコ
新航路に投入された大型自動車専用船
「NOCC OCEANIC」
(ZIMジャパン提供)
東日本最大の完成自動車取り扱い拠点となって
いる横浜港・大黒ふ頭(横浜市鶴見区)に、5月
から自動車運搬船サービスの新規航路が開設さ
れた。
イスラエルにある世界的な大手海運会社「ZIM
INTEGRATED SHIPPING
SERVICES LTD.」が中国から
日本を経由してチリへ定期的に完成自動車を
運ぶ航路となる。
1日には同航路に投入予定の7隻のうちの1隻
「NOCC OCEANIC」(全長約200
メートル、5万8250トン、6500台収容)
が入港。同市港湾局と指定管理者の横浜港埠頭
のメンバーらが歓迎訪船し、記念品の贈呈式が
行われた。
大黒ふ頭は4月に国内最大級の連続バースが
供用開始されるなど、岸壁や荷さばき地の改良
により、11隻の大型自動車専用船が同時着岸
可能となっている。
横浜の中学生に「全員給食」を
市民2団体が署名活動開始
5/11(水) カナロコ
JR桜木町駅前で行われた
署名活動=5日
全員で食べる、温かい中学校給食実現に向け、
横浜市の市民団体による署名活動が始まって
いる。署名開始を記念した集会にはオンライン
視聴を合わせて約150人が参加し、給食の
歴史や意義、市の現状について理解を深めた。
署名を始めたのは「横浜学校給食をよくする会」
と「横浜でも全員制の中学校給食が『いいね!』
の会」の2団体。市は中学校給食の方向性の公表
を12月に予定しており、署名を通じて世論の高
まりを目指す。
5日には市内で記念集会を開催。「給食の歴史」
の著者で、京都大学人文科学研究所の藤原辰史
さんが、「食べる」という行為の意味や給食の
歴史をエピソードを交えながら講演し、給食が
貧困対策や教育だけでなく、災害時にも役立って
きたことを説明した。
京急、2023年度中に運賃値上げ
コロナ打撃、設備投資「ご理解いた
だきたい」
5/11(水) カナロコ
京急線(資料写真)
京浜急行電鉄(横浜市西区)は11日、2023年
度中に鉄道運賃を引き上げる方針を明らかにし
た。新型コロナウイルス感染症の影響で鉄道事
業が打撃を受けている上、バリアフリー化や監
視カメラの設置など、多額の設備投資を計画し
ているためという。具体的な時期や改定幅は未
定としている。
この日の決算会見で同社の担当者は、23年3月
期の鉄道事業の収入はコロナ禍前の20%以上減
少したままとの見通しを示した上で、「引き続き
コスト削減に努めるが、(鉄道事業の)営業利益
は20億円という予想。本格的な回復には遠く及
ばない」と説明。今後の設備投資に触れ、「運賃
改定を必要とする状況であるとご理解いただき
たい」と話した。
津久井やまゆり園事件で再審請求
神奈川・黒岩知事「驚きと怒りを禁じ得ない」
5/11(水) カナロコ
黒岩祐治知事(資料写真)
相模原市緑区の県立知的障害者施設「津久井
やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された
事件で、殺人などの罪で死刑判決が確定した
植松聖死刑囚(32)側が横浜地裁に再審請
求したことに関し、黒岩祐治知事は11日の
定例会見で「驚きと怒りを禁じ得ない」と述
べた。
知事は「事件が発生したときのことは今も脳裏
に深く焼き付いている。利用者の尊い命や未来、
全てを奪い去った事件を絶対に許すことはでき
ない」と語気を強めた。その上で「植松死刑囚
が事件を起こしたことは紛れもない事実。判決
を受けてしっかり罪を償ってほしい」と言及した。
請求は4月1日付で、地裁は受理し、再審開始
の可否を判断する。知事は「司法の適正な判断
が下されると信じている」と述べた。
確定判決によると、同園元職員の植松死刑囚は
2016年7月26日未明、同園に侵入し、入
所者19人を殺害、職員2人を含む26人に重
軽傷を負わせた。
事件を受けて、県は障害者への偏見や差別の排
除などをうたった「ともに生きる社会かながわ
憲章」を制定。「当事者目線」の障害福祉施策
への転換を進めている。