JR国府津駅の発車メロに「みかんの
花咲く丘」 2日は「国府津の日」に
5/1(日) カナロコ
記念セレモニーで「みかんの花咲く丘」
を歌う子どもたち=1日、JR国府津駅
JR国府津駅(小田原市国府津4丁目)の発
車メロディーが、2日から童謡「みかんの花
咲く丘」に変更される。終戦直後、童謡作曲
家の故海沼實(みのる)氏が車窓から見たミ
カン畑に感化されて誕生した曲で、長らく地
元住民らから愛されている。これを記念し1日、
国府津商工振興会(朝倉一彰会長)は、5月
2日を「国府津(こうず)の日」と制定した。
〈みかんの花が咲いている。思い出の道、
丘の道。はるかに見える青い海。お船がと
おく霞(かす)んでる─〉
1946年に作られた童謡は、同沿線の自然
豊かな景色や、母親との懐かしい思い出がゆ
ったりとした曲調で歌われる。発車メロディー
は編曲家の高木文世さんがアレンジし、同駅
の1~5番線でそれぞれ異なる8小節分のメ
ロディーが使用される。
箱根登山鉄道の脇役に脚光 貨物
電車モニ1形、初の見学会
4/30(土) カナロコ
箱根登山鉄道のレール保守作業に
活躍するモニ1形
=小田原市入生田の車両基地
線路の保守作業に使われる箱根登山鉄道の貨
物電車モニ1形の見学会が4月30日、入生
田車両基地(小田原市入生田)で初めて行わ
れた。日頃は間近に見ることのできない登山
鉄道の脇役に鉄道ファンらが熱い視線を向け
た。
【写真でチェック】
初めて行われた貨物電車
モニ1形の見学会
モニ1形は1975年に製造され、レールや
枕木、線路用砂利などを車両に搭載したクレ
ーンからつり上げて運搬する保守作業用の貨
物電車。夜間作業の仕事がほとんどで日中は
強羅駅の片隅でひっそりと休んでいることが
多く、これまで観光客らが物珍しそうに遠目
から写真を撮ることも多かったことから見学
会企画のきっかけとなった。
2月に見学会の予約を開始したところ即完売
し、4月に追加販売したところこれも1分足
らずで売り切れた。計約40人が参加したこ
の日の見学会では、鉄道職員が「車で入って
いけないような山の奥までモニなら資材を運
べる」と解説。普段は見ることのできない車
両の床下や屋根の機材も見学でき、実際に乗
車した鉄道ファンは部品の一つ一つに興味津
々でカメラのシャッターを切っていた。
兵庫県から参加したという男性(43)は
「全国の車両基地を見学するのが好き。こう
いう機会でしか見られない作業車を触ること
ができてよかった」と興奮気味。同鉄道担当
者は「日頃は注目されない現場の作業員の姿
にもスポットライトが当たるきっかけになっ
てほしい」と話した。
大磯町
郵便局と包括連携協定
災害時や地域見守りで
タウンニュース
締結式で協定書を交わした
災害時の連携や日頃の地域の見守り活動をは
じめ幅広い分野で協力するため、大磯町と日
本郵便が4月12日に包括連携協定を締結した。
それぞれが持つ人的・物的資源を活用して、
安全・安心のまちづくりや子ども育成、地域
経済の活性化、町民の利便性向上などの分野
での連携を強化する。
協定では、災害時に避難・物資支援のための
車両提供や避難所開設状況などの情報を相互
に提供し合うことや、郵便局員が高齢者や障
害者、子どもらの異変に気付いたり、道路や
橋などの異常、不法投棄が疑われる廃棄物な
どを発見した場合、業務に支障のない範囲で
町へ情報提供を行うことなどを定めている。
町郷土資料館で締結式があり、中崎久雄町長
と大磯・西大磯・二宮の各郵便局長が協定書
に署名した。中崎町長は「高齢化が進み、一
人暮らしのお年寄りも多い。生活状況などを
早めに把握することで対応も早くできる。強
いネットワークを持つ郵便局と協力して、安
心して暮らし続けられる町にしていきたい」
と述べ、日本郵便の石井浩之神奈川県西部地
区連絡会統括局長も「協定を通じてこれまで
以上に町と連携し、地域を守り・支えられる
よう共に歩んでいきたい」と話した。
医王山天徳寺
札所巡りの歴史継ぐ
坂東三十三観音石仏を新設
タウンニュース
新たに設置された「坂東三十三
観音石仏」
天台宗医王山天徳寺(いおうざんてんとくじ)
(秦野市文京町6の22/安居院昭道(あぐい
しょうどう)住職・26世)にこのほど「坂東
三十三観音石仏」が完成し、寅年薬師開帳に
あわせ一般へお披露目が行われた。
この「坂東三十三観音石仏」は、同寺に保存
されている江戸時代造立の「観音像群」の歴
史を受け継ぎ新調されたもの。観音像群の石
像は風化が進んでおり、安居院住職は「観音
像群が完全に風化してしまう前に、新たな石
仏を作り直したい」と考えていたという。
折しも寅年の2022年は、12年に一度の
「寅年薬師開帳」が行われる年。霊場第16番
の同寺では、このご開帳の記念事業のひとつ
とするため2019年から準備を進め、檀家
の寄付によって実現することになった。
原画から手掛ける
同寺の観音像群は江戸時代中期に観音霊場巡
りが流行した際、地域の人々によって建てら
れたもの。坂東三十三観音は西国巡礼になら
い鎌倉時代初期に開設されたもので、坂東三
十三観音の石像があった同寺は、遠くまで札
所巡りに行けない人の参拝場所として、地域
から親しまれていた。
安居院住職はこうした歴史的背景を重視し、
新設する石仏も三十三カ所全てを作成するこ
とに決め、札所に祀られている観音像を調べ
た。絵を嗜んでいたこともあり、安居院住職
自らが原画を手掛け、立体にした時のバラン
スや等身などを工夫したという。また石仏台
座の正面には番号と寺名、側面には地域と観
音像の愛称を記載し、参拝客にわかりやすく
した。
石仏は秋山安太郎石材(伊勢原市日向)に依
頼。安居院住職の友人でもある秋山良次社長
は「一生に一度あるかという仕事ができ大変
光栄。ご住職の熱い思いが伝わり形にできた」
と話す。
完成した石仏は今年3月に本堂脇に設置され、
開眼式を実施。寅年薬師開帳が行われた4月
8日から広く一般に向けお披露目された。
安居院住職は「天徳寺に坂東三十三観音石仏
があることを知っていただき、信仰を深めて
いただければ」と話した。
本堂前に保存されている観音像群
安居院住職と石仏の原画
五月祭2022開催
各地でアートのイベント
目印のポスター
「五月は秦野盆地が美術館になる」と
コンセプトとしたリンクフリーの
芸術祭「五月祭2022」が開催さ
れる。イベントは次の通り。
■白笹稲荷神社/「白笹稲荷骨董蚤の市」。
4月29日(祝)・5月3日(祝)の2日間。
時間は7時から16時。同神社の参道と境内
で開催。少雨決行・雨天中止。【電話】
0463・81・0256秦野市今泉
1089
■緑茶工房わさびや/「島田利佳かな書展」。
5月中旬から31日(火)※不定期。【電話】
0463・75・1571秦野市菩提908
■秦野市農業協同組合/秦野市展「農業協
同組合長賞」ほか入賞作品及び所蔵作品の
展示。5月2日(月)から31日(火)まで、
平日の8時30分から17時。会場は本所2階
と3階。【電話】0463・81・7711
秦野市平沢477
■ギャラリーカフェ月nowa/込山香織
(あみぐるみ)と高橋まさこ(ネイルアート)
のちっちゃなちっちゃな展覧会。5月1日
(日)から31日(火)。12時から16時(日曜・
祝日11時から)。【電話】0463・71・
5375秦野市寿町2の11
■カフェいがらし/ひな人形・五月人形展
示。5月1日(日)から31日(火)。11時
から19時。日曜定休。【電話】0463・
68・8326秦野市本町2の4の9
■曾屋神社神楽殿特設会場/木の葉会ボタ
ニカルアート展。5月1日(日)から7日
(土)。11時から16時。【電話】0463・
81・0805秦野市曽屋1の6の10
■アトリエ菩提樹/「田中君枝展」と西巻
一彦ガーデン彫刻展。5月2日(月)から
31日(火)。休館6日・13日・20日・27日。
10時から17時。【電話】0463・75・
0888秦野市菩提295
■宮永岳彦記念美術館/たまゆら昭和を想
う。9月25日(日)まで開催中。10時から
19時。月曜休館(祝日の場合翌日)。オリジ
ナルグッズ(ファイル、ポストカード、一筆
箋)販売。【電話】0463・78・
9100秦野市鶴巻北3の1の2
親子川柳の作品募集
5月1日から開始
タウンニュース
電子申請の二次元コード
(5月1日から)
秦野市教育委員会では親子や祖父母と孫など
で作った二句を一組とし、家庭内の出来事を
五・七・五で表す「第13回親子川柳大会」の
作品募集を開始する。
対象は市内在住、在学の小中学生とその保護
者。初句と返句を1組として、会話となるよ
うに表現する。明るく楽しいものや、子や親
を思いやるもの、また思わず笑ってしまうよ
うな作品などテーマは自由。
1次募集期間は5月1日(日)から6月30日
(木)まで、2次募集期間は7月20日(水)
から9月2日(金)まで。応募は二次元コー
ドの電子申請もしくは、市ホームページなど
で入手できる用紙に記入して提出。詳細・問
い合わせは同課【電話】0463・84・
2792へ。
公園で除草作業
秦野市老人クラブ連合会
タウンニュース
除草をする会員ら
(NITTANパークおおね)
秦野市老人クラブ連合会(菊地繁雄会長)の
会員らが4月19日、カルチャーパークとNI
TTANパークおおね(おおね公園)で除草
作業を行った。
社会奉仕活動として、例年実施していたこの
活動。コロナ禍でしばらく休止していたが、
感染状況が落ち着いたため、3年ぶりの実施
となった。
この日は天気に恵まれ、NITTANパーク
おおねで作業を行った菊地会長は、予想以上
に集まった会員らに向けて「今日は暑いので、
ゆっくりやりましょう」と声をかけた。また、
高齢介護課の陶山茂課長も訪れ「皆さんは地
域共生社会を支えるシルバーパワー。除草作
業は本当にありがたい」と挨拶した。会員ら
は、久しぶりに会う友人と近況を話しながら、
駐車場近くの植え込みで楽しそうに除草作業
を行っていた。
この木はなんじゃ? こずえに積
もった雪のよう なんじゃもんじゃ
満開/兵庫・丹波市
5/1(日) 丹波新聞
満開を迎えたヒトツバタゴ。こずえに降り積
もった雪のようにも見え
=2022年4月28日午前9時半、兵庫県
丹波市柏原町で
兵庫県丹波市柏原町の方山文生さん(64)宅
の庭で、モクセイ科の落葉樹、ヒトツバタゴ
が白い花を大量に咲かせ、近隣住民の目を楽
しませている。満開の白い花を遠目から見る
と、こずえに降り積もった雪のよう。見慣れ
ない樹木に付ける愛称「なんじゃもんじゃ」
とも呼ばれている。
樹高約5メートル、根元幹直径約25センチ。
28年前に、地域のシンボルツリーになれば、
と対馬の園芸店から高さ30センチほどの苗木
を購入し植えた。
白く細長いヒトツバタゴの花
花期は5日間程度という。方山さんは、「今
年は花が咲くのが1週間ほど早かった。バッ
と咲いて、パッと散る。その潔さが好き」と
眺めている。
ヒトツバタゴの自然分布は長野県や、岐阜県
の一部、長崎県対馬市などと狭く、環境省の
絶滅危惧種(VU)に指定されている希少種。
緑もええなぁ 桜並木が新緑のトン
ネル 葉桜に「違った趣」/兵庫・
丹波篠山市
4/28(木) 丹波新聞
新緑がまぶしい桜並木。葉桜も
また違った趣=2022年4月28日
午後4時56分、兵庫県丹波篠山市有居で
地元や近隣を中心に、「桜のトンネル」とし
て知られている兵庫県丹波篠山市有居のソメ
イヨシノの並木。満開の季節を終え、今は鮮
やかな新緑のトンネルになっている。
【写真】
満開だったころの桜並木
篠山川に沿った桜並木で、普段は住民以外ほ
とんど通行がない道路。満開のころには多く
の人や車が「通り抜け」を楽しんだ。
桜が散り、葉桜になると人影は見られなくな
ったが、時折、トンネルを歩く人の姿もある。
地元の男性は、「山がたくさんのあるので緑
は珍しくないけれど、満開だったころを見て
いるだけに違った趣がある。この良さを知っ
ているのはちょっと得した気分」とほほ笑ん
でいた。
恋の亜麻色 夏鳥の「アマサギ」飛来
水田でエサついばむ「あまいろの~」
/兵庫・丹波篠山市
4/27(水) 丹波新聞
水田でエサをついばむ「アマサギ」。美しい
亜麻色は恋の季節の証し=2022年4月27日午
後5時53分、兵庫県丹波篠山市内で
夕焼けが迫る兵庫県丹波篠山市の水田で、
エサをついばむ野鳥「アマサギ」の姿をとら
えた。名の通り、くちばしや頭、胸、背の一
部が美しい「亜麻(飴)色」だ。
【写真】「サギ集団」現る
全長50センチほど。本州には夏鳥として飛来
する。冬羽は全身ほとんど白色で、コサギや
チュウサギなどのシラサギと見分けがつきづ
らいが、繁殖期になり、夏羽になると亜麻色
に変わる。恋の季節のサインで、この時も2羽
が仲良くエサをついばんでいた。
普通に見られる場所がある一方、東京など準
絶滅危惧種に指定されているところもあり、
兵庫・丹波地域でも姿を見ることが少なくな
った。
食い入るようにレンズをのぞきこみ、美しい
羽色を眺める。思わず、「あまいろの~」と
メロディが飛び出た。