2009-0305-yts731
鄙の屋に人の気配の温もりて
切絵椿のあかく燃えをり 悠山人
○短歌写真、詠む。
○旧農家の一角が絵画展示室になっていて、切絵の大作が二十点ほど並んでいる。古語「けはひ」の発音は[ケワイ]、近世以後「気配」が当てられて[ケハイ]が主流になる。「あかく」は「明」「赤」。
□短写731 ひなのやに ひとのけはひの ぬくもりて
きりゑつばきの あかくもえをり
【写真】作品の一部を借用し、PCで全面加工した。
【memo-春の淡雪】日本列島に大がかりな降雪、との前触れの割には、都心に1センチとの、きのうの映像。蓬生庵の芝庭の雪も、昼ごろには完全に消えていた。
【memo-源氏期古筆切と判明】けさの新聞に、「『源氏』時代の仮名 見えた/『古筆切』千年前の紙と判明」と大きく載っていて、とても驚いた(2009年03月05日、朝日新聞東本版、文化欄)。取敢えずは、その和歌切を転載しておく。
ふゆこもりさえしこほりをあか(ね)さすあをみなつきのものとみるかな
〔草仮名の実物写真、略〕
以下は記事を参考にして、引用者(悠山人)が相当変体仮名に復元したもの。(未確認)
不由己无利散江之古保利遠安可□佐春 安遠美奈川支能毛乃止見留可那
冬篭り冴えし氷を茜射す 青水無月のものと見るかな