百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

わらび

2010-06-16 22:04:00 | Weblog

  6月16日  (水) のち ①
        
平成17年1月1日より 2,025日目 
                                   歩いた歩数        その距離
        本日             15,664歩         10,965m
          総計   27,958,507歩  19,570,955m
パキスタン・アフガニスタン・イランからトルコに入境エルズルムに向かう。後125,352m

              
                      堤防で蕨採る人 

 朝のウォーキングで安田側の堤防を歩いていた時、突然軽四輪に追い越された。車は車道の左側を走るものと思って居たので慌てて避けたが、追い越したにもかかわらず何時までも歩くようなスピードで走っていた。そしてバス停前で停まると一人の男性が降りて堤防の坂を下り始めた。

 やっと判った。彼は私と同じ思いだったのだ。私は雨が止んだ今、きっと堤防に蕨が顔を出すだろう。明日の旅行から帰ったら蕨採りをしよう。だが旅行中に誰かに採られてしまうかも知れない、そんなことを考えながら歩いていた矢先、この男性に先を越されたのだ。やられた、と思った。しかしこの男性の素早い行動には驚いたよりも感心した。何事にも愚鈍でスローモーな土地柄にこんな男の姿を見て頼もしささえ感じた。

 蕨の思い出は沢山ある。若い頃、沼の池(今の希望湖)畔で妻と二人でリンゴ箱いっぱい、大量の蕨を採った事、その後、富倉や栄村を廻って蕨を買い付け、大きなコンクリートの水槽に塩漬けした事、あまり大量で売り先に困った事、この水槽に落ちた雀を一晩中抱いて寝て、元気よく巣出立たせたこと、中国で御馳走と言って出された蕨のこわくて不味かったこと、栄村の蕨に敵うものは無いと自負していたが、シベリヤ産の蕨の塩漬けが柔らかで採り立て同様で美味しいと脱帽したことなど、思い出すたび昔が懐かしい。

 歩け歩けで藤沢から土倉への坂道を登っていて、蕨の群生して居ることを見た。歩け歩けの主催者Mさんに話すと、村の人たちはあの蕨を刈り取って、一周間程で蕨の柔らかなのが採るんですヨと教えて呉れた。アスパラと同じように、採れば何時までも若い芽が出るのだという事をこの時、初めて知った。千曲川の堤防の草刈りが済んで一週間余り、昨晩の雨で蕨の二番芽がそろそろ芽吹く頃と判断したが、その道の人達の思いはみんな同じようだ。