まぬ家ごめ助

姓はまぬけ、名はごめすけ、合わせて、「まぬ家ごめ助」と申します。どうぞお見知りおきを。

スピッツ熱 まだまだ醒めない

2020-01-12 00:45:10 | 日記
「空の飛び方」「ハチミツ」「インディゴ地平線」「フェイクファー」。すべて、パチンコの景品で手に入れたのだと記憶しています。というのは、買うのが恥ずかしかった、というか、当時のスタンスの問題だったのです。流行り物には媚びたくない(本当は聴きたいくせに)というか・・・。つまり、ここいらの複雑な心境?は、要するに、お金を出す程ではないという、歪んだ自意識が所以だったということ。

当時はまだ、例えば、ストリート・スライダーズが現役だったのです。むろん、ストーンズだってまだそれなりに元気でした。つまり、スピッツはそれ以上の存在ではあり得なかった、ってこと。

時は流れに流れて、2013年。僕ははじめてスピッツのCDを買いました。「小さな生き物」を福島で買ったってのは、草野さんがあの震災で受けたであろう心痛を、確かめたかったから。そうして、明らかに2011年の余波であるこのアルバムに、僕は心底打ちのめされました。というのも、意識して聴かないとその影響を感じられないような、強靭な力強さを備えていたから。顕著なのは、例えば、「エンドロールには早すぎる」。この曲はおそらく、元はバラード系の曲調だったはず。もしかしたら、「野生のポルカ」も。つまり、草野氏なりに(震災を)消化しつつ、昇華したのだな、凄いなぁ、って。

しばらくの間、ちょっとしたブランクがあったのは、スピッツのCDたちが、僕の手元から離れていたからなのです。今でも聴いていて欲しいけれど、たぶん、聴いていないんだろうな。過去は、振り返らないんだろうな。意思の問題として。


「醒めない」スピッツ
コメント    この記事についてブログを書く
« 凍えるまぬけ(女と男) | トップ | 男と女 女と男 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事