■情報漏洩源(第325話) 発表1991年6月
評価 ★★★
依頼人 ①モサド(イスラエル中央情報局)長官デール ②西ドイツ首相
ターゲット ①キム・フィルビー ②BND(西ドイツ連邦情報局)内部の情報漏洩源
報酬 ①不明 ②不明
今回弾丸発射数 3/ 通算弾丸発射数 1,768
今回殺害人数 2/ 通算殺害人数 3,916
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 95
<ストーリー>
西ドイツ連邦情報局(BND)内部の情報漏洩源(ディープ・スロート)を見つけ出し、始末せよという依頼にゴルゴは・・・
<この一言>
情報源を教えてくれ・・・
<解説>
西ドイツ連邦情報局(BND)からの情報漏れが発覚。情報漏洩源は幹部クラスの大物ということは判明したが、裏切り者の正体を掴むことのできない西ドイツ首相は、ゴルゴに情報漏洩源(ディープ・スロート)を探し出し、抹殺することを依頼する。
ベルリンの壁崩壊により東西統一への展望が開けたドイツを巡って、各国の諜報機関が蠢く。西ドイツに潜入し、東ドイツに情報をもたらしていたスパイをなびかせようと、諜報機関が暗躍するなか、BND内のディープ・スロートにKGBが接触を試みる。従来東ドイツに流していた情報を今後はソ連に提供することで合意したディープ・スロートは、直後ゴルゴの銃弾の前に倒れる。ディープ・スロートの正体はBNDソ連・東欧情報局長「シャーロッテ・パイヤール」であったが、KGBとの接触の現場をゴルゴに押さえられ正体を見破られたのである。
モサドの”ハイド”はディープ・スロートの仲介役を務めていたが、ゴルゴにディープ・スロートの正体を隠し、虚偽の申告を行った。ゴルゴを手玉に取ったと思ったハイドであるが、ゴルゴに警告の弾丸を打ち込まれるハメになる。
ディープ・スロートが秘密の情報源を意味するようになったのは、ウォーター・ゲート事件で内部告発を行ったアメリカ政府高官をディープ・スロートと呼んだのが始まり。ちなみにディープ・スロートとは、ポルノ映画のタイトルである。本作ではディープ・スロートに「ゴルフクラブの柄」の意味もあると注記されており、ゴルフクラブの柄にマイクロフィルムを隠すというトリックが使われている。
ズキューン
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ハイドはゴルゴンを手玉に取ったつもりが、それを知った上でゴルゴンに利用されていたことを知って、どう思ったのでしょう。はっきり言って“うつわ”が違いますね。
ところで“警告の弾丸”は「ゴルゴンにしてみれば、ハイドは利用しただけの人物であるため、自分に対して嘘をついても殺す理由はない」が、ハイド(を含めた相手)に「自分を騙し通せた」と思わせておくのは、今後の仕事をする上で問題があるという状況の中で、最高の効果を持つ弾丸でした。また、たった1発の弾丸にそこまでの意味を持たせられるゴルゴンも凄い!(他の人間なら、標的を外したのかと思われてしまうかも)
本日の一句「神でさえ、ゴルゴを手玉に、取れはせぬ」
>「自分を騙し通せた」と思わせておくのは、今後の仕事をする上で問題がある
ゴルゴは自分の商品価値を下げることを極度に嫌いますね。騙されてないぞ!と念押しするあたり、ゴルゴらしい・・・
ウォーター・ゲート事件の「ディープ・スロート」さんは実はFBIの副長官だったそうですが、司法省だった方の自伝では、この人が告白する何年も前に別件で喚問されたことがあったそうです。
このときに、あまりにもウォーター・ゲート事件の当時の政府の状況に詳しいので、
「本件に関係ないのですが、もしかして、あなたがあの「ディープスロート」じゃないですか?」
と思わず聞いたのだそうです。
そうしたら「ディープスロート」のFBI副長官さん、膝がガクガク震えてだしてしまったのだそうです(苦笑)。
これを見て
「あ、この人だな」
と直感した、この人が
「いえ、この件は今回のことに無関係なので答えていただかなくて結構です」
と質問を終わらせたのだそうです。
管理人さんの話を読んで書いてしまって、ゴルゴと関係ない話ですみません。
それではまた(^O^)/~
ディープ・スロート関連の書籍をきちんと読まねば、と思っておりますが、果たせておりません。
>「ディープスロート」のFBI副長官さん、膝がガクガク震えてだしてしまったのだそうです
FBI副長官でも足が震えるのですね(笑)
この方、昨年鬼籍に入ったとの記事を読みました。関連書籍も前後して出版されていたようなので勉強します。