■サンクチュアリ(第512話) 発表2003年8月
評価 ★★
依頼人 サウン連邦 ターキン将軍
ターゲット 亡命中のサウン連邦 サヤ・タン副主席
報酬 不明
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 3,081
今回殺害人数 0/ 通算殺害人数 5,473
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 118
<ストーリー>
働く必要のない島『ナウトロ共和国』は、外貨獲得のため各国より亡命者を匿っていた。整形手術を施された亡命者は別人としてナウトロ共和国に登録されているという・・・・
<この一言>
いいからやれ・・・
<もう一言>
その分の、ボーナスは払う・・・
<解説>
オセアニアのナウトロ共和国は、島全体がリン鉱石でできており、外国人労働者にリン鉱石を採掘・輸出させることでナウトロ国民は労働する必要がない地上の楽園とされていた。しかし、リン鉱石が枯渇してからは、各国の亡命者を匿うことで外貨を獲得していた。亡命者に整形手術を施し全くの別人として国民登録を行い、外国からの渡航者をシャットアウトすることで、亡命者を完全に秘匿するシステムを確立したのである。
サウン連邦の『サヤ・タン副主席』もナウトロ共和国に亡命した一人。クーデターで国を追われてからは、アメリカ企業『オリザ穀物商社』の庇護を得、顔面整形に加え肌の色を変えて、ナウトロ共和国に隠匿していた。オリザ穀物商社は、サウン連邦に再び政変が起り、サヤ・タンが復権した暁には、サウン連邦の穀物利権を独占する狙いがあった。
クーデターによりサウン連邦を治める『ターキン将軍』はサヤ・タンの復権を恐れ、ゴルゴにサヤ・タンの抹殺を依頼する。ナウトロ共和国は外国人の入国を認めていないため、ゴルゴは洋上からナウトロ共和国の国民台帳データを管理するコンピューター・ルームをロケット弾で破壊する。国民台帳データには整形前後のサヤ・タンの個人データが記録されていたが、個人データが完全に抹消されたことで、サヤ・タンがサウン連邦の副主席であることを証明することが出来なくなり、”サヤ・タン副首相”の存在は抹殺されたのである。
ナウトロ共和国はナウル共和国、サウン連邦はミャンマー(旧ビルマ)がモデル。ナウル共和国についてはウィキペディアを参照されたい。ナウル共和国の没落を描きたい故に記された作品と思われるが、ミサイル一撃でことを済ますというのは、ゴルゴファンからすれば、少々いただけない展開だ。しかし、人間を物理的に抹殺するのではなく、個人台帳を抹消することで”存在亡き人”にするというのは、住民基本台帳カードに異議を唱えていると推測される。本作の発表は2003年8月、住基カードの配布開始も2003年8月である。
ズキューン
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戸籍から証拠まで全てを破壊して
標的を死んだ事にするとは…
戸籍から証拠まで全てを破壊して
標的を死んだ事にするとは…
戸籍から証拠まで全てを破壊して
標的を死んだ事にするとは…
脚本家の別名があるとは、脚本家研究も奥が深い・・・
お金に困らなくて、働かなくてもいいってのはどうなんでしょうねぇ~憧れますよね。でも、退屈になって飽きるのかなぁ~おっと、年末ジャンボ買わなきゃ・・・っていうような思考の私には、遊んで暮らす生活は無縁なんでしょうが(笑)
お久しぶりです。
>人を殺さない話
レアケースですね~
>154巻はまぐあうシーンが一つもない
近年のゴルゴ、まぐあうことがレアですね~残念!
今回のストーリーは珍しくゴルゴが人を殺さない話でした(笑 それに154巻はまぐあうシーンが一つもないなぁ。
>日本には死んでいるのに“存在する人”が大勢いるようですね
タイムリーですね(笑)
私も将来きちんとお墓に入れるか不安ですが・・・
>少しいただけない展開
本当ですね。“殺害する以外にも、方法はある”と言いたかったのでしょうが…これならゴルゴンが出張ってくる必要性が無い様な気がします。
サヤ・タンは生きているのに“存在しないはずの人”になりましたが、日本には死んでいるのに“存在する人”が大勢いるようですね。特に100歳以上の人が…
本日の一句「働かず、食おうとするのが、大間違い」