■チェック・メイト(第117話) 発表1976年11月
評価 ★★★★
依頼人 ウェルトン卿(代理人 秘書のロビンソン)
ターゲット ヌオールズ
報酬 なし(依頼未成立)
今回弾丸発射数 4/ 通算弾丸発射数 831
今回殺害人数 4/ 通算殺害人数 731
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 62
<ストーリー>
依頼人ウェルトン卿を空港で待つゴルゴ。搭乗予定の飛行機は欠航となり、ウェルトン卿は現れない。全てはチェス愛好家ヌオールズが復讐のために仕込んだ罠だった・・・
<この一言>
ヘタにもがいては、術中におちいるだけだ・・・なりゆきにまかせてみよう・・・
<もう一言>
世話になったな、ジミー
<解説>
4年前に娘夫婦をゴルゴに殺されたチェス愛好家ヌオールズ。余命幾ばくもないヌオールズはゴルゴへの復讐に執念を燃やし、ゴルゴ殺害の詰め筋をたて、チェック(王手)をかける。ゴルゴが乗る予定だった最終便を欠航させ、ゴルゴを空港に足止めし、3人の殺し屋を空港内に送り込み、始発便のアナウンスとともにゴルゴを襲わせる。そこには巧妙な罠が仕掛けられていた。
ゴルゴとヌオールズの読み合いがスリリングだ。両者ともに「なりゆきにまかせればいい」と発言しているが、意味合いが違う。ヌオールズは「詰んだ」と思い込み成り行きにまかせたが、ゴルゴは盤面の変化を読むために成り行きにまかせ土壇場で「詰み」を回避する。
3人の殺し屋は実は捨て駒で、思いがけぬ妙手を繰り出すヌオールズ。ハンドバックのバックルの音に反応するゴルゴの癖( 第8巻-1『マニトバ』 参照)を逆手にとり、付き添いの女性がハンドバッグを開けると当時に、孫娘をつかって人形に仕込んだ銃でゴルゴを狙わせる。バックルの音に惑わされたゴルゴは一瞬の躊躇の後、孫娘の眉間を撃ち抜くが、肩に被弾してしまう。ヌオールズのチェック(王手)、恐るべし。チェック・メイト(詰み)寸前まで追い込んだ読みは評価していいだろう。
「情報屋ジミー」もいい味を出しているバイプレイヤーだ。ジミーがゴルゴの身を案じると、ゴルゴは電話口で「世話になったな、ジミー」とつぶやく。相互信頼が成り立つ男同士の友情に思わず涙腺がゆるむ。蛇足だが、このジミー、パチスロ『ゴルゴ13 THE PROFESSIOAL』にも隠れキャラ的存在で登場する。
ズキューン
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この作品、幼い女の子に引き金を引くというショッキングな内容です。さすがのゴルゴも躊躇しましたね。
ターゲットの最長年齢ですが誰でしょう。老害を排除するストーリーが多いですから特定できませんね。一方のゴルゴもいい年になっているはずですが(笑)
さて問題です。ゴルゴシリーズでゴルゴがスナイプした最年少者はこのヌオールズの孫娘エミリーだと思うのですが、最年長は誰でしょう?(笑)