■曲線の男(第91話) 発表1975年2月
評価 ★★★
依頼人 テオドール・ナッソー大佐
ターゲット ヨアヒム・シュパイデル/ファン・エルメル
報酬 不明
今回弾丸発射数 2/ 通算弾丸発射数 643
今回殺害人数 3/ 通算殺害人数 546
今回まぐわい回数 1/ 通算まぐわい回数 53
<ストーリー>
東独に捕らえられたベルギー情報機関エルメル前長官の殺害を依頼されたゴルゴ。情報漏れに不審を抱き・・・
<この一言>
おれにとって・・・依頼人がどんなタイプの人間か、ということは関係のないことだ・・・
<もう一言>
仕事の上で、おれの”約束事”を守ってくれれば、それでいい・・・
<解説>
依頼人テオドール・ナッソー大佐はベルギー情報機関の長官。東ドイツ陸軍基地構内に捕らわれた前長官の殺害をゴルゴに依頼する。ナッソーは2重スパイで、ゴルゴの情報を東ドイツに流していたことが判明し、ゴルゴに殺害される。
本作の最大の見どころは、ゴルゴが棒高跳びの要領で東ドイツ陸軍基地の鉄条網を超えるシーン。ゴルゴが飛び越えている鉄条網はかなりの高さがあり、ゴルゴの身長の3倍程度で約5.4mと推測される(別ページの鉄条網は歩哨の身長の1.5倍程で約2.7mと推測)。1975年当時の棒高跳び世界記録は5m65cm(D・ロバーツ/米)であることを勘案するに、ゴルゴの身体能力の高さが伺われる。
ナッソー大佐の裏切りが判明した後、ゴルゴはナッソーの胸にペン型爆弾をつけ、遠隔操作により爆殺している。かなりレアな殺害方法だ。
本作で残念なのは、陸軍基地の見取り図を携帯しているところ。見取り図を見ながら、「あれが、この建物で・・・こっちがこれ・・・か。と、なると・・・」とつぶやいている。 第23巻-3『潜入者の素顔』 では、「図面はおれの頭のなかに書き写した・・・」と言い放ち、図面を焼き払っていたのだが、本作のゴルゴは凡人が地図をみながら右往左往している様となんら変わらない。
なお、ゴルゴはかつてアメリカ国防省に潜入したことがある旨、この作品で明らかになった。
ズキューン
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私のこの作品の最大の見所はゴルゴがヨアヒム殺害後、彼の娘に対し4回も「・・・・・・」と感慨にふけっているところですね。今まで何回彼にこういった珍しいことが起こったのでしょうか?
ナッソーは「アクシデンタル」の武器屋以上にふざけている気がします。ゲームで人を嵌めた奴に弾がもったいないから爆殺したのだと私は思います。
>私のこの作品の最大の見所はゴルゴがヨアヒム殺害後、彼の娘に対し4回も「・・・・・・」と感慨にふけっているところですね
深い洞察です!確かにこの作品、ヨアヒムの娘に対し、ゴルゴのなんらかの意図・意識が感じられます。M16さんにご指摘いただくまで、気付きませんでした。
>ゲームで人を嵌めた奴に弾がもったいないから爆殺した
厳しい意見(笑)に同意です。「弾がもったいない」というM16さんの表現、ゴルゴの心情を代弁していると思います。