ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第154巻-3 万能ベクター・VOGUE

2010-08-13 14:33:28 | 第151巻~第155巻

■万能ベクター・VOGUE(第511話) 発表2004年2月

ゴルゴ13 154 (SPコミックス)

評価   ★★★

依頼人 NIH(米国立衛生研究所)ジェーン所長

ターゲット シンガポール国立大学・ゲノム医学研究所にて生物テロ兵器開発を目論む者

報酬 不明

今回弾丸発射数     12/ 通算弾丸発射数 3,080

今回殺害人数     13/ 通算殺害人数   5,473

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   118

<ストーリー>
国を挙げて先端医療研究に取り組むシンガポール。水面下では、イスラム資金による生物兵器開発が進行していた・・・

<この一言>
依頼内容にうそがあったな?

<もう一言>
なら、どうして、その本音を言って依頼しなかった・・・?俺のルールは知っていたはずだ・・・

<解説>
国を挙げて先端医療研究研究に取り組むシンガポール。シンガポール国立大学・ゲノム医学研究所に所長として招かれた『マービン・リュー博士』は、スタンフォード大学医学部でゲノム研究の第一人者と目されている人物であった。

リュー博士はアメリカからスタッフを引き連れてシンガポールに帰国、多大な資金援助を受けて研究を進めていた。日本人研究者『クワハラ』もリュー博士の勧誘を受け、シンガポールに赴任してきた。しかし、背後にイスラム人脈が蠢いていること、研究内容が生物兵器に転用される懸念のあることに感づいたクワハラは、同僚のリサとともに逃亡を企てるも、拉致されてしまう。

NIH(米国立衛生研究所)所長の『ジェーン』は、ゴルゴに接触、シンガポールで生物兵器に転用される研究がなされており、関係者を抹殺して欲しいとの依頼を行う。ゴルゴは、金主であるイスラム起業家やリュー博士らを抹殺、ゲノム研究所も焼き払う。しかし、依頼遂行後、ゴルゴが向かったのはジェーン所長のもとであった。ジェーン所長は、テロの懸念を理由にリュー博士らの殺害を依頼したが、真の狙いはシンガポール勢に特許を独占されてはアメリカの権益が損なわれるとして、研究成果をつぶすことにあったのである。依頼内容の嘘を許さないゴルゴは、ジェーンに対しても容赦なく引き金を引く・・・

ウイルス研究が生物兵器に転用される可能性があることに警鐘を鳴らす作品。ゴルゴが”大量破壊”をやってのける内容であるにもかかわらず読後感がすっきりしないのは、ゲノムやベクターについての説明が過剰で、読者がストーリーに入り込めないからであろう。ジェーン女史がもう少し若ければ、違った展開になったかもしれないが・・・非常に印象の薄い作品。

ズキューン

ゴルゴ13(154) 巻掲載
ゴルゴ13(157) 巻(最新刊)
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