五台山カヌークラブ通信

自然豊かな高知で、カヌーに親しむ!

必要な場面に直面させる

2013-12-25 23:57:34 | 日記

「挨拶ができる人間になろう」、「礼儀正しく行動しよう」、「努力をしよう」、「人に感謝できる人になろう」、「時間を守れる人間になろう」。これらすべてのことができる人は、人格者と言えます。

指導する立場にある人なら、上記のことは指導目標なりで部員などに説いていることでしょう。管理人も然り。もっともな、助言であります。しかし、人生経験を積めば積むほどこれらのことの大切さを認識することができますが、方や小学生に対して説くとなると一筋縄では行けません。往々にして単なる押しつけになる恐れがあるからです

挨拶、礼儀、努力、感謝、時間厳守などはすべて経験則によってその重要性を理解することができるようになることが多いのです。「なぜ挨拶することが重要なのか?」。それは、人間関係を円滑にするためには、まずはお互いの意思疎通が不可欠なのです。その重要性を知るためには「経験=失敗する」ことではないでしょうか?「なぜ努力をすることが必要なのか?」。それは、成功するためには地道な努力の積み重ねが必要だと失敗を通してその必要性が分かるのです。

とすれば、我々指導者が、「挨拶は大切だから、挨拶をしよう」と指導することは、子どもたちからすれば単なる押しつけにしか聞こえていないことが多いのかも知れません。なぜなら、挨拶をしなかったことによる「失敗=経験」をしていないからです。ミーティングなどで、言葉による指導はいくらだってできますが、その効果は薄いように感じます。それよりも失敗をさせ、必要な場面に直面させることの方が大事なのかもしれません。ついつい指導者心(親心)から必要な場面に直面させないことの方が多いような気がします。子どもの成長を阻害している?

これは、カヌーの試合においても言えることかもしれません。良い成績を残してもらいたいがために、アップから試合運びまでのすべてに指示を出してしまい、選手が考えて試合に臨まなくなるという恐れが、キャリアを積めば積むほど出てくるかも知れません。結果を残させることは、選手・指導者にとって競技力を上げるために最高の特効薬だと思いますが、長い目で見ればマイナス要因の方が多いのかもしれません。

まずは、必要な場面に直面させ、考えさせる指導が長期的に見れば必要なのかも知れません。もちろん対象が小学生であるならば、選手の自主性にすべて任せ過ぎることは逆に不安を与え、成長を妨げるかもしれませんが・・・。兼ね合いが大事ですね。

考えれば考えるほど、難しいことです

一無尽。

たっすいがは、いかん。

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