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サイケな時代の音楽とデジタルな時代の時事ネタを...
The Days of Psyche



忘れた頃(?)にやってくる'不定期連載/長老のアルバム達'、さて今回は....
しばしの沈黙、そして回想モードを経て、くじらのハイジャック巻き込まれ事件の後に'95年12月に発表された'ムーンライダーズの夜'であります。
当時と言えば、阪神淡路大震災、オウム事件と暗いニュースが続く世相でありました。
そんな中、長老達が選んだテーマは'夜'....
ハイジャック事件をモチーフにした'PRELUDE TO HIJACKER'、それに続く'帰還~ただいま~'から始まるアルバムは、一見明るそうに見えて'HAPPY/BLUE '95'では、実は大震災後の風景を描き、メンバーの個々のペンになる曲を挟み、一旦'黒いシェパード'で幕を下ろし、そしてメンバー共作の'Damn MOONRIDERS!'そしてボーナストラックの'冷えたビールがないなんて'で完結します。
このアルバムを発表後のツアーのステージも暗めの照明の下、黒の衣装で演奏する長老達の姿を覚えております。
さて、このアルバムから曲を選ぶとすれば、やはり'黒いシェパード'を外すわけにはいきませんな??
gnome_2005にとって、多分ライダーズの曲の中でもっとも重要な曲の一つでありますもの。
フーちゃんの'文学が入っている'発言等、色々言われていますが、この歌詞は重くもあり、素敵でもあり、こうゆう唄をライダーズが、そして慶一さんが書くようになった事に、非常に感激したものでありました。
対抗を選ぶとすると'ただぼくがいる'、それとオープニングの'PRELUDE TO HIJACKER'ですかね??
重いけど、暗いけど、どこかに出口を見つけられる、そんなアルバムなのですよ....

PS:でも、'冷えたビールがないなんて'はシングルの方が良いな


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'95年の長老達は、かなり駆け足の活動を繰り広げます。
前作'BYG HIGH SCHOOL BASEMENT 1'の後、回想モード第二弾'Le Cafe de la Plage'を'95年夏にリリースするわけでございます。
前作が基本、昔の他人の曲のカバー(一曲はセルフカバーって言うべきですかね??)だったのが、今回は長老達の過去の作品からのピックアップとなったのであります。
まあ、この'95年は慶一氏自ら'アルバム三枚、シングル四枚リリース'という宣言の中でありましたが、まさかあのライダーズがこんなリリースラッシュを繰り広げるとは、皆唖然としたもんです。
んで、'Le Cafe de la Plage'の方は'海の家'のアルバムミックス以外の旧曲は全て当然新録音、以前のオリジナルとはちと味わいの違う演奏が収められたのでありました。
まあ、'前作'、そして今回のアルバムともミニアルバム扱いですんで、ジャケの造りとかは、コスト安なんでありますが、'Le Cafe de la Plage'の場合、CDの縦横を逆手にとったジャケデザイン等、安いコストの中で個性を出しております。
さて、このアルバムから何を選ぶかって言えば、'G.o.a.P.'か'9月の海はクラゲの海'の二曲でしょうかね??もう一つと言えば'ボクハナク'と。
オリジナルの芯の強さがどんなアレンジをも受け止めているって感じがするんですよ、これ...


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前作'AOR'の発表の後、再び沈黙の時間に入ったムーンライダーズ、'95年にまたまたレコード会社を移籍、今度はファンハウストラストでした。
そして、回想モードに入ったムーンライダーズは二枚のミニアルバムを発表します。
今回取り上げるのは、その一枚'BYG HIGH SCHOOL BASEMENT 1'。
最後に'1'って入っているのでもう一枚出るかと思ったら、ちょいとコンセプト違いが次作と言ったところでしょうかね??
アルバムの内容は、メンバー個々が取り上げた昔の曲のカバー(と言っても'赤色エレジー'は同世代か??)とライダーズとして初めてレコーディングされた'大寒町'の計七曲で構成されております。
んで、このアルバムの特徴と言えば、そんな無茶苦茶ひねったライダーズらしい解釈ではなくてかなりオーソドックスなアレンジでレコーディングされたところでしょうかね??
と言いながら、良明氏のギタギドラは使われているわけですが.....
さて、このアルバムから曲を選ぶってのは、ちと難しいんですが、やはりライダーズとして初めてレコーディングされた'大寒町'を選ぶしかないっすかね??
さて、次作も回想モードの作品なんではありますが、実はこっちの方がひねくれ具合はきついかも??


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夏になれば、再びムーンライダーズが動き出すという、その前の梅雨のひととき、今回の長老のアルバム達は、前作'最後の晩餐'からわずか一年で発表された、その名も'A.O.R'なのでありました。
とわいえ、所謂'A.O.R'ではなくて'A.O.R. Adult Only Rock'n Roll'というひねりが効いております。
前作のメンバー全員での作業ではなく、岡田徹氏、良明氏の二名によるプロデュース体制に、メンバー個々のデモテープを元にアレンジ/プリプロダクション、そして唄入れまで作曲者は曲に触れる事が無かったという話は有名でございます。
さて、この制作過程のためでしょうか??ターゲットとした'一見の客を拒まない'というコンセプトは実ったとも言えまして、ライダーズのアルバムの中では非常に聴きやすいアルバムに仕上がったのでありました。
んで、このアルバム、どんな曲にgnome_2005が聴き入ったかと言うと、やはりオープニングの通称(と言っても勝手にそう言っているのですが...)'心中ソング'、'幸せの洪水の前で'は秀逸の出来と言えましょう。
真剣に、どっかのTVドラマのエンディングにピッタシだと思えたりして....
他には、'ダイナマイトとクールガイ'の行きそで行かないところとか、'現代の晩年'の変な重さ、そんで'無職の男のホットドッグ'なんかがよろしいなと。
ただ、このアルバム、聴き易さと引き替えにしたものも多いような気がずーっとしてるんですよ。
だからこそ、ライダーズも再び沈黙とそして後の回想モードを迎えたのかも知れませんな??


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先日の30周年記念前半戦を日比谷野音で終えた、我等がムーンライダーズ。
さて今回の長老のアルバム達は、前作'ドントラ'発表後のツアーの後、四年余りの沈黙の後に発表された、メジャーレコード会社である東芝EMI移籍第一弾となった'最後の晩餐'でございます。
慶一氏を始め、メンバーそれぞれがソロやプロデュース活動を続ける中、徹ちゃんが根回しし、慶一氏をその気にさせて制作された、このアルバム、発売された当初、無茶苦茶、良く聴きました。
トップの'Who's gonna cry?'、この後ライブの定番となる'Who's gonna die first?'からラストの'Chirst, Who's gonna die and cry'まで一気に聴かせる充実した内容には、四年のブランクを感じさせない、力強さがございます。
アルバム発表後のNHKホールでのライブも、ほぼ満員の観客を前に、大変充実したライブが繰り広げられたのでございました。
さてさて、そんなアルバムの中からgnome_2005が選びまする曲は、やはり定番の'Who's gonna die first?'、'涙は悲しさだけで出来てるんじゃない'(サビ前のボコーダらしき声は泣ける!!)、'犬の帰宅'あたりを挙げておきませうか??
変な言い方かもしれないけど、一番ミックスの仕方に色があるような音のアルバムかと思うのでありました。


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昨晩は'vintage spring 30th gift'、きっとロフトではムーンライダーズの素晴らしい演奏が、4.30の前夜祭として行われた事でしょう。
さて、今回の'長老のアルバム達'は、そんなムーンライダーズが10周年を迎えた1986年に制作、発売された'DON'T TRUST OVER THIRTY'をば....
通称'ドントラ'で有名なこのアルバム、前作の初ライブアルバム'THE WORST OF MOONRIDERS'を慶一氏がミックス中に他のメンバーがレコーディングを既にスタートしていたとか....
有名なメンバー個々への縛り、'禁止令'によって作風を変え、メンバー一人一曲を完全分担制で作成という'ANIMAL INDEX'的手法、、残り三曲をメンバーによる共作という、様々な手法を組み合わせて作成されたものでした。
んで、実はgnome_2005、このアルバム、リアルタイムで購入はしておりませんでした。
(作品はラジオでエアチェックして聴いておりましたが)
さてさて、それでも気になる曲が無かったわけではございません。
特に'9月の海はクラゲの海'、'ボクハナク'の二曲にはとことん、やられました。
ホントは唄も付く筈だったという話のトップの'CLINKA'、そんで'だるい人'...
このアルバム発表後、ゲスト多数とともにスーパー・ムーンライダーズとしてツアー、タコ足マイクをひっさげての'夜のヒットスタジオ'への出演等々、話題をふりまいた1986年末のムーンライダーズ...
しかし、このツアー後、バンドは長い沈黙に入ってしまうのでした...



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さーて、今月はムーンライダーズの30周年記念って事で、10周年記念ツアー後に発売されたムーンライダーズ初のライブアルバム、'THE WORST OF MOONRIDERS'をご紹介と。
このアルバム、10周年記念ツアーの音源だけでなく、様々な音源をコンパイルした、まさに活動10周年にふさわしいバラエティー豊かなアルバムとなったのであります。
加えて、ライダーズ以前のはちみつぱい時代の音源も収録、'こうもりが飛ぶ頃'や'はちみつぱいのインストゥルメント'は当時、聴くことが出来る事、それはそれは貴重でありました。
他にも、初のワンマンライブ、今年フルレングスライブとして発売された'ムーンライトリサイタル1976'の音源、幻の'へんたいよい子大集会'音源、骨格バンド'アートポート'音源等々と貴重な音源が見事にコンパイルされた、このアルバム、あえて'THE WORST'と名付けたところなんかは、各アルバムに対する音楽雑誌の評価への挑戦でもあったんでしょう。
何せ、10年続いたんだから、この時点でバンドは!!
('70年代に登場した日本のバンドは、殆どの場合、最初の契約のアルバム三枚以内しか持たなかったのが多かったのです)
発売当時、LPとCDで収録曲が異なる等、ファン泣かせのアルバムとしても有名。
しかし、このアルバムのハイライトは'時間を超えた17分'の慶一氏のコメントがふるった'夏の日のオーガズム'、そしてラストを飾る、当時のライブでもラストを飾る事が多かった名曲'くれない埠頭'の二曲でしょうな。
そしてムーンライダーズは、ここから更に20年、今年30周年を迎えるのでありますよ





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今回の'長老のアルバム達'、番外編でございます。
しかし、gnome_2005にとって、このマキシシングルは、再びムーンライダーズに重きを置くきっかけとなったものでありました。
実際、前作、前々作が発売された頃は、ムーンライダーズの活動にそれ程注目していなかった時期でありました。
(と言いつつ、聴いてはいたんですけど....'マニアマニエラ'があまりに強烈だったんで....)
そんなある日、当時行きつけにしていたレコード店に、このマキシシングルが届いたのでありました。
よーく覚えています、帯の'月の上にもお宝10年-----今年はムーンライダーズの10周年です'の言葉。
A面全てを使った'夏の日のオーガズム'、そしてB面の'今すぐ君をぶっとばせ'、そして'夏の日のオーガズム'のミックス違い。
久々のメンバー全員によるセッションから生まれた共作。
A面の素敵なコーラスで始まり、淡々と繰り広げられる演奏、この曲はこの後の10周年記念ツアーのハイライトになりました。
B面の女性の視点から書かれたらしい'今すぐ君をぶっとばせ'、こちらも佳作であります。
10周年記念の1986年、この年のムーンライダーズの活動はまさに、鬼気迫るものがありました。
そして今年は30周年、20周年と同様に日比谷野音が待っています。
そう、来月4月、ついに'月の上にもお宝30年'を迎えるのでありますよ...





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さて、ついに10枚目であります。
長老のアルバム達、今回は獣の紋章'ANIMAL INDEX'であります。
時代は'85年、世間はバブルへの道の手前....
このアルバム、再びライダーズ自身でのプロデュース、一人二曲、シングルのA面/B面を創るつもりで、ベーシックトラックは作曲者による16チャンネルのセルフ録音、それを再び24チャンネルのマルチに落とし、自分の好みのミキシングエンジニアとともに仕上げるという作業....
まさにある意味、ソロシングル6枚が合体したかのごときアルバムでありました。
(実際には、作曲担当を一人二曲で、作詞は別でしたが)
ところで、バンドメンバーがレコーディングで顔を揃えたのは曲順の決定等々の時、これでもバンドサウンドになってしまうのが、やはり長老達のなせるワザか??
オープニングの慶一作'悲しいしらせ'からラストの、やはり慶一作'歩いて、車で、スプートニクで'まで、なんでメンバーがそれぞれ自分の好みでコーディングした曲がこんなにアルバムとしてまとまるんやー??と思わずには居られません....
さて曲を選ぶとすると、これが実は困りモン....出来が良すぎるんですよ、みんな....
と言いながら、まあ、それでも選ぶとするなら....やっぱ良明氏の'犬にインタビュー'は落とせませんわな??それとフーちゃんの'駅は今、朝の中'、そんで徹ちゃんの'夢が見れる機械が欲しい'、かしぶち先生の'Frou Frou'....
当初、ジャケにはアストロチンプを予定、結局それがダメにはなりましたが、月に飛びつくような猿、シルバーで彩られたジャケも斬新なものだったのです....



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しばらく間が空いちゃいました、'長老のアルバム達'。
今回は'青空百景'発売後、約二年の間をおいて発売された'84年の'アマチュア・アカデミー'でございます。
約一年半の活発なソロ活動の後、再結集したムーンライダーズは徳間からRVCに移籍し、この作品のレコーディングを始める事になります。
当初は外部のプロデューサを登用しながら、結局セルフプロデュースに戻ったわけでありますが、アルバムタイトルについてはそのプロデューサの考えた'アマチュア・アカデミー'が採用されました。
確かに、ある評論家をして'うまいのかヘタなのか判らない'とか慶一氏自身も'ゆるいリズム'と自分達を評したりと、そうゆう意味では'アマチュアの頂点'という表現は、実は長老にあっているのかもしれません。
さて曲の方はというと、全曲英数字の組み合わせで表現されたタイトルではありますが、
トップの'Y.B.J'からラストの'B.B.L.B'まで、前二作から得た自信みたいなものも感じられます。
中には資生堂のイメージソングに使われたものもあって、その辺が所謂業界的なノリも感じさせてくれますな。
さて、gnome_2005がお気に入りの曲というと、まあライブの定番'30'は置いといて....
やっぱしトップの'Y.B.J'、それと'G.o.a.P'から'B To F'の流れですかね??
次点は'S・E・X'か??
ちなみに、20周年記念盤のCDには収録曲の別バージョンとか'Happy Birthday'のデモバージョンも別CDで付いておりますが、こちらの方は番外ではありますけど'G.o.a.P'と'NO.OH'の二曲が強力ですな



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