サイケな時代の音楽とデジタルな時代の時事ネタを...
The Days of Psyche



久々に長老のアルバムをば....
発売順で行けば次のアルバムが先に出て、このアルバムは不遇な立場、つまり一旦はお蔵入りとなりかけたわけですが、やはりムーンライダーズの一大傑物といえば、この'マニア・マニエラ'でございましょう。
'81年に岡田徹氏が購入したローランドのMC-4がきっかけとなり、MC-4をアルバム全体に用いたアルバム、収録曲もさることながら、アルバムを貫く'薔薇'と当時の政治情勢を掛け合わせたコンセプトと言い、見事な作品となったわけです。
残念ながら、当時のレコード会社のお偉方には、これが判らなかった....
人間、自分が知らない世界を見聞きするとそこから目をそらし、そして耳を閉ざし、保守的な振る舞いに陥りますが、このアルバムは、レコード会社にとってはそうゆうものだったのでしょう。
加えて、当時の日本の音楽環境から売れ線を望まれた、そんな時にこのアルバムが提示されたら、さてどうなるか??
結果、最初に書いたように発売は見送り(つまりお蔵入り)、後にカセットブックで発売され、そしてCD化(ライダーズのメンバーが誰もCDプレイヤーを持っていないにもかかわらず)、アナログ盤が出たのが一番最後ってのが、また凄い境遇。
ジャパンレコード移籍第一弾がお蔵入りとは....
まあ、メンバーは全然めげず、次のアルバムをいとも簡単に創ってしまったわけですが。
さて、収録曲をgnome_2005が選ぶとするなら....やはりトップの'Kのトランク'、'工場と微笑'、'気球と通信'なんかがよろしいですな.....
後にライブの定番となり、秘密結社大集会状態となる'スカーレットの誓い'はアルバムでは地味な感じではありますが、アルバムのコンセプトの流れとしては、このアレンジが一番なんでしょうな.....



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