先日、そう3/12、久々のSTB139での鼓絆のライブ、未だにその演奏が耳に残っております。
考えてみれば、鼓絆が再び和太鼓を中心にした演奏に戻ったような、そんな気が....
それを痛感させてくれたのが、やはり初演の'ひてり'でありましょう。
昨年の12月にテーマ部分だけが披露された、この曲、今回はフルレングス、多分30分近くにわたり、昨年披露されたテーマのフレーズを中心に全曲打楽器だけで構成された演奏の重厚さに、まさに'日照り'、'ひてり'を感じずには居られない、そんな曲であります。
イントロからチャイニーズゴングが響き、そして恒田さんのおけ胴、西野さんのテーマに大二さんのおけ胴がのり、二丁囃子、そしてまことさんの前打ちが絡む。
ヒロさんと坂下さんの鳴り物が装飾音となり、スピードをドンドン上げ、大二さんのおけ胴ソロに突入、西野さんとまことさんの法螺貝が鳴り響くなか大二さんがおけ胴でテーマを刻む....
西野さんの締太鼓から前打ちでの展開部、鳴り物がリズムを刻み、締太鼓の乾いた音色がSTB139を満たし、その隙間に前打ちが響き渡る....それを恒田さんの二丁囃子が受け継ぎ、鳴り物が今度は空間を満たし、そしてリズムにアクセントを付けていきます。
鳴り物と二丁囃子によるリズムが非常にかっこよい....そんなところに西野さんの篠笛が鳴り響く。
そして曲は速度を上げ、おけ胴に引き継がれ、今度は大二さんとまことさんのおけ胴両面打ちで拡張されて行きます。
これを聴いて、さすがに分野は違うとはいえ、日本屈指のドラマー二名がおけ胴と戦う姿に感嘆せずにはおれません。
曲は西野さんの前打ちに引き継がれ、大二さん達のおけ胴がバッキングを努め、二丁囃子も絡み合い、カオス的な展開から、再び一体感を持った太鼓の音になり、ヒロさんも鳴り物、坂下さんは西野さん制作の'ひてり太鼓'で参戦、再びテーマに戻ります。
テーマが装飾を持ってメンバー全員で奏でられ、曲はクライマックスへ....
ここのリズムは比較的スローでありますが、逆にそれが曲の重厚さを示しております。
そして大団円へ....
多分、今の鼓絆は和太鼓を中心に据えた形が一番、しっくりくるのかと....
とにかくこの日は、この'ひてり'を筆頭に二部で演奏された'五穀のみのり~ねりこみ囃子'のような和太鼓と鳴り物による演奏が、とにかく素晴らしかったです。
ただ、ここで止まる鼓絆では無いでしょう。
多分、次に現れる時には、再び進化した姿を見せてくれる筈です。
今回は鳴り物、そしてひてり太鼓を奏した、ヒロさん、坂下さん、この和太鼓にヒロさんのベースと坂下さんの鍵盤が絡んだなら....とわくわくせずには居られないのです....
再び、鼓絆の姿に会う日を夢見て....
PS1:大二さんのおけ胴、上体が身じろぎせず、見事でした。
PS2:まことさん、今回は前打ちで西野さんと同じキメを入れて、決まっておりました。
PS3:そして恒田さん、すみません、また、画、借りました
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