大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

日々の恐怖 10月20日 一軒家(10)

2022-10-20 13:13:29 | B,日々の恐怖






 日々の恐怖 10月20日 一軒家(10)





 兄は、

「 まず、誰か一人でも家にいる時は、このお香を絶やさないこと。
それで動物霊は入れない。」

と、ちゃぶ台の上に白檀のお香の箱を置く。
寝る時用として、巻いてあるお香も。
私とBCは、それを快諾した。

「 もうひとつ。
週に1回だけでいいから、裏の雑木林に、肉とかソーセージと、日本酒をコップ一杯あげて。これは、元々この土地に住んでたモノノケへのプレゼントだから、それだけで奴らは納得する。
 あと、夜中にあんまり大きな音でロックとかかけるな。
あいつら、お祭りと勘違いして集まってるんだよ。」
「 そう・・・。」
「 ああ、音楽をかけてもいいけど、夜はあいつらの時間だから、おまえらもそれなりに遠慮しろ。」

これにはハードロック好きのCが不服そうだったが、兄が、

「 君、因縁持ちだから、特に気をつけて。
だって、君、碌な男が寄ってこないでしょ?
どんな男も、君と付き合うとダメ男になるはず。」

と言うと、Cがポロポロ泣き始めた。
 Cが、

「 今まで3人の男と付き合ったけど、みんな、ストーカー化した。」

と言うと、兄は、

「 それはね、君に刻まれた因縁だから、君が男を見る目を養うしかないよ。」

と優しく微笑んだ。
これでCも納得してくれた。
私とBはよくわかんなかったんだけど。









童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日々の恐怖 10月17日 ... | トップ | 日々の恐怖 10月24日 ... »
最新の画像もっと見る

B,日々の恐怖」カテゴリの最新記事