鞠は、山本爺のベッドの下に転がって行った。
「 あれっ、何処かで見たような気がする・・・。」
病室の扉の開く音がする。
“ ぎィ~っ。”
俺は、扉を見た。
「 ん・・・?」
扉の隙間から、通路の弱い光が差し込んでいる。
“ ぎィ~っ。”
誰も入っては来なかったが、扉は閉まった。
俺は、肘で体を起こして扉を見ていた。
“ 誰も、入って来なかったけど・・・・。”
その時、突然、後ろから声がした。
「 おにいちゃん、あそぼ。」
俺は、驚いて振り返った。
“ ゲッ!女の子!”
俺のベッドと田中爺のベッドの間の通路に女の子が立っていた。
五歳くらいで着物を着ている。
“ この着物は、橋で出会った女の子・・・・。”
女の子はおかっぱ頭で白く透き通った端正な顔をしていた。
俺はこの場を取り繕って辛うじて答えた。
「 えっと、今、足は痛いし肩が折れて動けないから、また、今度ね!」
「 ふ~ん、じゃ、お爺ちゃんとあそぼ。」
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「 あれっ、何処かで見たような気がする・・・。」
病室の扉の開く音がする。
“ ぎィ~っ。”
俺は、扉を見た。
「 ん・・・?」
扉の隙間から、通路の弱い光が差し込んでいる。
“ ぎィ~っ。”
誰も入っては来なかったが、扉は閉まった。
俺は、肘で体を起こして扉を見ていた。
“ 誰も、入って来なかったけど・・・・。”
その時、突然、後ろから声がした。
「 おにいちゃん、あそぼ。」
俺は、驚いて振り返った。
“ ゲッ!女の子!”
俺のベッドと田中爺のベッドの間の通路に女の子が立っていた。
五歳くらいで着物を着ている。
“ この着物は、橋で出会った女の子・・・・。”
女の子はおかっぱ頭で白く透き通った端正な顔をしていた。
俺はこの場を取り繕って辛うじて答えた。
「 えっと、今、足は痛いし肩が折れて動けないから、また、今度ね!」
「 ふ~ん、じゃ、お爺ちゃんとあそぼ。」
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