鞠の音は同じ所で鳴っている。
“ 動かないな?”
音が消えてしまう気配も無い。
“ てんてんてん、てんてん!”
てんてんで、音が途切れた。
俺は耳を澄ませた。
“ ・・・?”
暗い病室に、心臓のリズムのモニター音が通路から流れ込んで来る。
“ 行ってしまったのかな?”
鞠の音はこの病室から少し奥に行った所ぐらいで消えたと思う。
気になった俺は耳を澄ませた。
そのとき、突然、足音が聞こえた。
“ カツカツカツカツ。”
少し、小走りだ。
“ 看護婦さんのローヒールの靴の音だな・・・。
あの女の子、看護婦さんに見つかったのかな。”
病室の扉の音が聞こえた。
“ ギッ、バタン!”
二つ三つぐらい奥の部屋に足音は入って行ったようだ。
続いて、声が2回聞こえた。
「 ・・・さん、・・・さん!!!」
名前ははっきり聞き取れなかった。
「 うっ、ヤバイ・・・。」
そして、扉の音。
“ ギッ、バタン!”
看護婦さんが小走りで通路を走る。
“ カツカツカツカツ・・・。”
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“ 動かないな?”
音が消えてしまう気配も無い。
“ てんてんてん、てんてん!”
てんてんで、音が途切れた。
俺は耳を澄ませた。
“ ・・・?”
暗い病室に、心臓のリズムのモニター音が通路から流れ込んで来る。
“ 行ってしまったのかな?”
鞠の音はこの病室から少し奥に行った所ぐらいで消えたと思う。
気になった俺は耳を澄ませた。
そのとき、突然、足音が聞こえた。
“ カツカツカツカツ。”
少し、小走りだ。
“ 看護婦さんのローヒールの靴の音だな・・・。
あの女の子、看護婦さんに見つかったのかな。”
病室の扉の音が聞こえた。
“ ギッ、バタン!”
二つ三つぐらい奥の部屋に足音は入って行ったようだ。
続いて、声が2回聞こえた。
「 ・・・さん、・・・さん!!!」
名前ははっきり聞き取れなかった。
「 うっ、ヤバイ・・・。」
そして、扉の音。
“ ギッ、バタン!”
看護婦さんが小走りで通路を走る。
“ カツカツカツカツ・・・。”
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