日々の恐怖 9月25日 曰く付き物件の日常(1)
職場の同僚に指摘されるまで、曰く付き物件だと確信できなかったため住み続けていました。
日記に記録が残っていますので、時系列で話します。
数年ほど前のことですが、都内1Rに一人暮らししていました。
線路沿いの踏切近く、1階奥の角部屋で家賃は6万ほどです。
一本路地を入っているので、窓さえ閉めていれば電車の音は全く聞こえない。
大きな仕事に携わることになったため、急いで引っ越さなくてはいけなかった。
今思えば、下見も不十分だったと思うし、一人で行くべきではなかった。
契約前の、
「 一人で住まわれるんですよね?」
と、ベランダ先のぼろぼろの放置バイクが気になったぐらい。
放置バイクは撤去するよう呼びかけているとのことだった。
質問に答えた。
「 一人暮らしで探してるんだから当然じゃないですか。
たまに家族が泊まりに来る程度だと思います。」
「 そうですか、ならいいんです。
問題ありません。」
「 ・・・・?」
その時は単純に契約確認で、2人入居だと金額が変わるからだろうと思っていた。
(1)引越し当日
物件探しの時から、
「 曰く付きだけは絶対紹介しないでください。」
とお願いしていた手前、引っ越しを手伝ってくれた友人達の、
「 なんか・・・、暗くない・・・?」
という発言も笑ってスルーした。
確かに、今思い出すと、
” 入居前と比べて暗いな・・・?”
と違和感は感じていた。
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